米国初のSUIベースETF申請受理|アルトコイン市場に新たな展開

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SUIのドキュメントと上昇チャート

米証券取引委員会(SEC)は18日、機関投資家向け暗号資産(仮想通貨)運用・取引会社キャナリー・キャピタル(Canary Capital)が申請したSUIベースのETF(上場投資信託)の書類を受理した

SUIは高速トランザクション処理を特徴とするレイヤー1ブロックチェーンソリューションで、「水平スケーリング」技術を活用している。従来の方式と異なり、関連のないトランザクションを同時に処理することで大幅な時間短縮を実現している。

このETF(上場投資信託)が承認されれば、米国初のSUIに特化した公開投資商品となる。

近年、SUIブロックチェーンは多くの支持を集めており、バンエック(VanEck)、グレースケール(Grayscale)、フランクリン・テンプルトン(Franklin Templeton)、アント・フィナンシャル(Ant Financial)などの大手投資会社が同ネットワーク上で様々な商品を展開している。

SUIブロックチェーンの特徴と市場での位置づけ

SUIはDeFi(分散型金融)におけるTVL(預入総額)ランキングでトップ10に入っており、20億ドル(約3000億円)以上の資産が預け入れられている。

このスケーラブルなブロックチェーンソリューションは、ゲーム、DeFi、企業レベルのアプリケーションなど様々なユースケースに適している。

SUIベースのETF承認はこのソリューションの採用をさらに促進し、ブロックチェーンのパフォーマンス向上や、アルトコインやミームコインへの投資家関心の高まりにつながる可能性がある。

仮想通貨ETFの展望と有望な投資先

SECは過去4年間、仮想通貨ETFに対して否定的な姿勢を取ってきたが、トランプ氏の大統領就任でこの状況が変化した。

現在、SECにはドージコイン(DOGE)、ライトコイン(LTC)、ソラナ(SOL)、リップル(XRP)など様々な仮想通貨のETF申請が殺到している。

ETFは投資家が直接仮想通貨を購入せずに投資できる金融商品だ。例えばビットコインに投資したい場合、実際のBTCを購入する代わりにビットコインETFを購入できる。

ETFファンドは実際のBTCを保有するか、BTC派生商品で取引するかのどちらかで、投資家が選択できる。

こうしたETFの普及により、市場に新たな資金が流入し、需要が増加すると予想される。

有望な投資先としては、ビットコインホルダーに実際のBTCを無償提供するBTC Bull Token(BTCBULL)や、ソラナの問題解決を目指すSolaxy(SOLX)、テレグラム内でのWeb3エコシステム構築を目指すToncoin(TON)などが挙げられる。

仮想通貨投資における注意点

SUI ETFの登場は世界的な仮想通貨採用の拡大を示すものであり、市場全体の価格上昇につながる可能性がある。

しかし、市場は何も保証しないことを覚えておく必要がある。新たな最高値を更新する可能性は高いが、急激な清算の動きが資産に大きな打撃を与える可能性もある。

特に経験の浅い投資家は少額の投資から始めることをお勧めする。また、仮想通貨を購入する前に必ず自分自身で調査することが重要だ。

市場の平均的な値動き範囲を考慮し、リスク管理を行いながら投資することが賢明である。

松田 明日香

暗号資産投資を2020年に始め、ビットコインやNFT、DeFiなど複数の分野で投資経験を有する。2025年1月にICOBenchに参加し、専門的な暗号資産ライティングを手掛けている。