米国のビットコイン最大保有企業であるストラテジー社(旧マイクロストラテジー)は18日、2,000億円規模の無利息転換社債を発行し、ビットコイン(BTC)の追加購入を行うと発表した。
この転換社債は2030年3月1日を満期とし、初期購入者には最大3億ドル分の追加購入オプションが付与される。Strategy社は過去14週間のうち12週間でビットコイン(BTC)の買い増しを継続しており、2月9日時点で47万8,740BTCを保有している。
積極的な投資戦略を継続
同社は一貫して積極的なビットコイン投資戦略を展開している。2月3日から9日にかけては7,633BTCを7億4,220万ドル(約1,113億円)で購入した。現在の保有BTCの平均取得価格は65,033ドル(約975万円)となっている。
市場関係者からは、Strategy社の株式(MSTR)が長期保有の指標として、機関投資家の間接投資対象としても注目を集めているとの見方が示されている。
仮想通貨市場の回復を見据えた展開
2024年に比べてボラティリティが低下している暗号資産(仮想通貨)
市場において、Strategy社は2025年の市場回復を見据えた投資を加速させている。経営陣は「ビットコインを担保とした」新規事業展開の可能性についても言及している。
今回の転換社債発行による資金調達により、同社の総保有量は50万BTCに迫る規模となる見込みだ。これは企業による仮想通貨保有としては世界最大規模となる。