ストラテジー社、1週間で2,851億円分のビットコイン追加購入

私たちを信頼する理由
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STRATEGYのビットコイン大量保有を象徴する山積みされたビットコイン

暗号資産(仮想通貨)投資企業のストラテジー(旧マイクロストラテジー)は31日、直近一週間の間に22,048ビットコイン(BTC)を19.2億ドル(約2,851億円)で購入したことを明らかにした

同社の発表によると、この大型購入の平均価格は1BTCあたり86,969ドル(約1,296万円)。

この追加投資により、STRATEGYの保有するビットコイン(BTC)は合計528,185BTCとなり、総投資額は約356.3億ドル(約5.3兆円)に達した。

同社の全BTCの平均購入価格は67,458ドル(約1,005万円)となっている。

2020年から続く積極的なビットコイン投資戦略

ストラテジーは2020年8月から、企業の資産保全戦略としてビットコインの積極的な購入を続けている。

同社CEOのマイケル・セイラー氏は、ビットコインを「現金よりも優れた準備資産」と位置づけ、長期保有の価値保存手段として採用している。

セイラー氏は以前、ビットコインの市場価値が最終的に500兆ドルに達する可能性があるとの見解を示しており、この強気な見通しが同社の積極的な投資行動を後押ししている。

機関投資家によるこうした大規模購入は、市場全体の需要を高め、ビットコイン価格にも影響を与える可能性がある。

追加資金調達と投資収益

ストラテジーは3月25日に、追加資金調達策としてStrife優先株式(STRF)850万ユニットの販売を開始した。

この取り組みにより、同社は約7.225億ドル(約1,077億円)の資金調達を見込んでおり、その一部は今後のビットコイン追加購入に充てられる予定だ。

2025年の時点で、ストラテジーのビットコイン投資は年初来11%のリターンを記録している。

現在の市場価格で評価した同社のビットコイン保有総額は430億ドル(約6.4兆円)を超え、初期投資から約80億ドル(約1.2兆円)の利益を生み出している。

専門家らは、ストラテジーの継続的な大規模購入が、機関投資家によるビットコイン採用の象徴となっており、仮想通貨市場の成熟度を示す指標となっていると指摘している。

松田 明日香

暗号資産投資を2020年に始め、ビットコインやNFT、DeFiなど複数の分野で投資経験を有する。2025年1月にICOBenchに参加し、専門的な暗号資産ライティングを手掛けている。