ソニーグループ傘下のSony Block Solutions Labsは14日、独自開発のブロックチェーン「Soneium(ソニューム)」のメインネットを一般公開した。
テストネットで実証済みの高性能ブロックチェーン
ソニュームは昨年8月の開発発表以降、テストネット「ソニュームミナト」において1400万を超えるアカウントと4700万件以上のトランザクションを記録。
インキュベーションプログラム「Soneium Spark」では1700件を超える応募から32のプロジェクトを選出し、ゲーム、代替不可能なトークン(NFT)、ソーシャルアプリなど、多様なアプリケーションの実証実験を重ねてきた。
暗号資産決済機能を実装し、収益化も可能に
メインネット版では暗号資産(仮想通貨)による決済機能が実装される。
これにより開発者やクリエイターは自身のアプリ内で収益を得ることが可能になり、ユーザーはお気に入りのアプリを通じてクリエイターを直接支援できる。
イーサリアムのレイヤー2ソリューションとして機能することで、処理速度の向上と手数料の削減も実現している。
包括的なWeb3ソリューションの展開
ソニュームの一般公開に合わせ、暗号資産取引サービス「S.BLOX」のリニューアルとNFT発行プラットフォーム「Fan Marketing Platform」の提供も開始する。
S.BLOXでは新規口座開設者向けに3000円相当のビットコインをプレゼントするキャンペーンを実施し、2月には『攻殻機動隊』とのコラボレーションNFT企画も予定している。
エンタメ業界のデジタル変革を加速
Web3技術を活用したファンエンゲージメント施策として、ソニー・ピクチャーズエンタテインメントによるPrime Video購入者向け限定コンテンツや、ソニーミュージックによるアーティストNFTの提供を1月中旬から順次開始する予定だ。
また、ガールズグループ「SANDAL TELEPHONE」のライブイベントと連携した限定NFTの配布も計画している。これらの取り組みを通じて、クリエイターとファンの新たな関係構築を目指している。