NFTサービスを展開していたSolsniperは13日、同社のNFTマーケットプレイスを同日午前4時(JST)をもって閉鎖した。
この閉鎖に伴い、出品中のNFTは全て自動でリストから削除され、既存の入札や注文はキャンセルされる上、残高はユーザーのウォレットに返金される予定だ。
NFT市場の縮小と事業の方向転換
Solsniperは閉鎖理由として、事業の持続可能性に関する課題を挙げた。同社は過去三年半にわたり、分析ツールやモバイルアプリ、アグリゲーターなど幅広いNFTサービスを展開してきた。
しかし、暗号資産(仮想通貨)市場全体でNFTの取引量と関心が低下。2025年4月には、BybitやX2Y2など主要なマーケットプレイスが相次いで閉鎖され、市場の縮小が鮮明となった。
ユーザーへの影響と今後の展望
閉鎖プロセスは自動で処理されるため、ユーザー側で特別な操作は不要だ。返金も自動で行われるが、問題発生時はDiscordを通じてサポートチケットを提出できる。
Solsniperの創設者であるMaz氏は、会社自体が閉鎖するわけではないと強調。同社は今後、テレグラムの取引ボットやウェブベースの取引ターミナル、ミームコイン向けの人工知能ツールなどに注力し、仮想通貨取引の革新を目指す。
今回の閉鎖により、ソラナ基盤のNFT取引量は短期的に減少する可能性がある。しかし、ブロックチェーン自体の機能には影響せず、ユーザーは代替プラットフォームへ移行するとみられる。
また、報酬プログラム用のリーダーボードデータは、将来のインセンティブ施策で活用されるため保持される。