ソラナのL2「Solaxy」、仮想通貨 プレセールで1900万ドル調達

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ソラナとイーサリアムをつなぐソラクシーのレイヤー2技術の概念図

暗号資産(仮想通貨)Solaxy(SOLX)は10日、進行中の仮想通貨プレセールにおいて1900万ドル(約27億9300万円)の資金調達に成功した。

このレイヤー2プロトコルは、取引をオフチェーンで処理することでソラナ(SOL)ネットワークの混雑緩和を実現する設計となっている。この手法はイーサリアム(ETH)ベースのアービトラムやオプティミズムなどが採用しているアプローチだ。

ソラナ初のレイヤー2ソリューションの技術的特徴

Solaxyはソラナの混雑問題に対処する初の専用レイヤー2スケーリングソリューションとして位置づけられる。トランザクションをオフチェーンで処理した後にソラナのメインネットで決済する方式を採用しており、他のブロックチェーンでもスケーラビリティ向上に貢献してきた手法を活用している。

この技術革新はソラナが直面する課題に対して重要な意味を持つ。分散型金融(DeFi)やミームコインの人気急上昇によりソラナのネットワーク容量は限界に達し、トランザクションの遅延や断続的な障害が発生している状況だ。

具体例として、トランプコイン(TRUMP)およびメラニアコイン(MELANIA)のハイプ期間中、ソラナネットワークは取引急増に対応できず機能不全に陥った。多くのユーザーが遅延や失敗したトランザクションに直面し、緊急のスケーリングソリューションの必要性が明らかになった。

SOLXトークンの機能性と仮想通貨プレセールの状況

Solaxyのネイティブトークン「SOLX」はプロトコルのエコシステム内で中核的役割を担う設計となっている。

トランザクション手数料をカバーするだけでなく、現在年率212%の報酬が得られるステーキング機能もサポートしている。初期投資家はすでに54億以上のSOLXトークンをロックアップした。

SOLXはガバナンス機能も備えており、保有者が将来の開発決定に影響力を持つことができる仕組みだ。プレセール開始以来、ソラクシーはいくつかの資金調達マイルストーンを達成している。プレセール価格はこれらのマイルストーン達成に伴い0.00163ドルまで上昇し、現時点で1900万ドル超の資金調達に成功した。

プロジェクトの初期段階での魅力の一部はソラクシーのセキュリティと長期的成長への焦点にある。プロジェクトは最近Coinsultの監査を通過し、SOLX供給量の30%が継続的な開発目的で確保されている。

ソラナの2025年展望:Solaxyのスケーリング貢献可能性

ソラナは変革的な1年を経て、2025年初頭に強い勢いを維持している。ネットワーク収益は2024年第4四半期に213%急増し、ロックされた総価値(TVL)は1月に120億ドル超に到達し、ソラナを世界第2位のDeFiエコシステムに押し上げた。

しかしながら課題も残存している。Firedancerアップグレードが速度向上を志向しているものの、混雑は依然として解決すべき問題だ。ここでSolaxyのようなスケーリングソリューションが重要な役割を果たす可能性がある。

現時点では、仮想通貨プレセールで1900万ドル超を調達したSolaxyは、2025年第1四半期に向けて期待を集めるレイヤー2プロジェクトとして位置づけられている。

初期参加者はプレセール期間中にSOLXトークンを入手できるため、マーケットでの直接購入を待つよりも潜在的に有利な条件で仮想通貨投資の機会を確保できる可能性がある。

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峯 竜也

暗号資産とブロックチェーン技術に特化したジャーナリスト。業界の最新動向や市場分析を発信。技術的な深掘りから初心者向けガイドまで、幅広い読者に向けたコンテンツ制作を得意とする。