主要ブロックチェーンのソラナ(SOL)は9日、過去24時間で3.6%下落し、132.8ドル付近の価格帯を推移している。
ソラナは現在、取引量の急増に伴うネットワーク混雑の課題に直面している。この問題の解決策として注目されているのが、ソラナ初のレイヤー2チェーンとして開発された「Solaxy(SOLX)」だ。
この仮想通貨プロジェクトは、現在実施中のプレセールで2500万ドルを超える資金を調達。暗号資産(仮想通貨)やミームコインに対する関心が2021年以来の高水準に達する中、レイヤー2ソリューションの需要が高まっている。
ソラナの速度とスケーラビリティを強化するSolaxy
Solaxyはソラナのパフォーマンス向上とネットワーク混雑軽減を目的に構築された新たなレイヤー2スケーリングソリューションだ。
ソラナは高速取引と低手数料を提供するが、その人気高騰によりボトルネックが発生し、取引の失敗や遅延を招いている。
Solaxyはオフチェーン処理と優れたスケーラビリティでこれらの問題解決を目指す。 Solaxyエコシステムの主要機能の一つはオフチェーントランザクション処理だ。
ソラナのレイヤー1で全取引を処理する代わり、Solaxyはメインネットへの決済前に外部で処理を行う。 これによりデータ負荷が軽減され、ピーク時でも取引が円滑に進む。
また、Solaxyはトランザクションバンドリングを用い、複数の取引を一つのバッチにまとめる。 この手法により効率が向上し、コスト削減を実現するとともに、ネットワーク混雑時の遅延や高額な手数料を回避できる。
本プロジェクトはモジュラーインフラストラクチャの導入も計画しており、開発者は特定のニーズに合わせて最適化された分散型アプリケーション(dApps)を作成可能になる。
この仕組みは、取引量の多いミームコイン、分散型金融(DeFi)、NFTマーケットプレイスなどの分野にも恩恵をもたらす可能性がある。
さらに、Solaxyはソラナとイーサリアム(ETH)間の直接ブリッジによるクロスチェーン相互運用性に取り組んでいる。 これにより、ユーザーはネットワーク間で資産を容易に移動でき、ソラナの速度とイーサリアムの流動性を組み合わせることが可能となる。
2500万ドル調達と高利回りステーキング計画
SOLXトークンはSolaxyの中核として、取引手数料、ステーキング報酬、流動性取引のカバーに寄与する。 トークン保有者は推定年間176%の利回りでSOLXトークンをステーキングできるが、投資家数の増加に伴いその割合は変動する可能性がある。
ステーキング以外にも、SOLXトークンは流動性プールでの取引やSolaxyのレイヤー2ネットワークでのガス代支払いに利用される。
同トークンはまだ各取引所で入手できないが、現在進行中のプレセールを通して購入可能えだ。現時点でSOLXトークンは0.001644ドルで取引されており、仮想通貨やクレジット/デビットカードでの購入が可能だ。
SolaxyはBest Walletとも提携し、アプリ内購入を実現している。 プレセール後、チームは分散型取引所(DEX)にSOLXトークンを上場し、供給量の10%を流動性確保に充てる計画だ。
残りはマーケティング、ステーキング報酬、ネットワーク成長、Solaxyの運営資金として使用される。 ローンチが近づく中、セキュリティは最優先事項となっている。
SolidProofによる最新の監査では、レイヤー2スマートコントラクトに問題がないことが確認された。
プレセールの成功は、トップの仮想通貨アナリストやインフルエンサーの関心を集めている。 登録者13.6万人以上のYouTuber ClayBro氏は、Solaxyを急成長中のミームコインのプレセールの一つと評価している。
ただし、7000万ドルを調達したWall Street Pepe(WEPE)に次ぐ存在であるとの見方も示される。
強力なコミュニティサポートとユニークなアプローチを有するSolaxyは、有望なプロジェクトとして際立っている。 市場が強気に転じる中、Solaxyのようなレイヤー2ソリューションは重要な役割を果たし、将来の成長に向けて好位置にある。