ソラナ(SOL)の大口保有者(クジラ)は2日、30万SOLを暗号資産(仮想通貨)取引所クラーケン(Kraken)から出金した後ステーキングした。
これはソラナに対する長期的な信頼の表れであり、市場のSOL供給量を減少させる動きと見られている。
最近のソラナ(SOL)の大口保有者の活動は、ステーキングとステーク解除が交互に行われるパターンを示しており、市場心理の変化を映し出している。
この動きはポートフォリオの再調整や流動性管理といった、大口保有者によく見られる行動パターンと一致する。
ソラナは人気アルトコインの一つであり、こうした大口保有者の動きは市場参加者の注目を集めている。
一方で、4月30日には、別の大口保有者が10ヶ月間ステーキングしていた9万2663SOL(約19億5900万円相当)をステーク解除したが、価格下落により約50万ドル(約7250万円)の損失を計上した。
4月22日には、4年間保有していた大口保有者が10万SOL(約20億1550万円相当)をステーク解除し、大手取引所バイナンス(Binance)に送金していた。
この大口保有者は依然として119万SOL(約247億9500万円相当)をステーキングしている。
4月4日には、複数の大口保有者が合計で約39.3万SOL(約67億1350万円相当)をステーク解除し売却していた。その中には、一件で25万8646SOL(約43億9350万円相当)という大規模な取引も含まれていた。
市場への影響と背景要因
大口保有者の行動に影響を与える要因はいくつか考えられる。まず、ソラナの価格変動だ。
4月21日には大口保有者の買い集めにより価格が10%急騰し、5月までに160ドルから180ドルへの上昇も予測されていた。
次に、ステーキング報酬と利益確定の圧力である。4年間や10ヶ月間といった長期保有者は、特に価格上昇後に利益を確定させたいという動機が働く可能性がある。
市場心理も重要な要素だ。4月4日のような大規模なステーク解除と売却は、供給量の増加懸念から短期的な価格調整を引き起こすことが多い。
最後に、取引所の流動性への影響である。クラーケンやバイナンスへの大量の仮想通貨入金は、大口保有者が売却や他の資産への交換を準備している可能性を示唆する。
その他の注目点とオンチェーン分析
大口保有者の資金流出が見られる中でも、5月1日時点で300万SOL以上がステーキングされている事実は、バリデーター(取引検証者)によるネットワークへの継続的な参加意欲を示している。
Arkham Intelligence、Solscan、Lookonchainといったオンチェーン分析ツールは、大口保有者の動きを追跡し、トレーダーにリアルタイムの情報を提供する上で役立つ。
ステーキング報酬を得ていても(例えば、8.7万SOLのステーキングで5554SOLの報酬を得た事例もある)、長期的な価格下落は大口保有者に損失をもたらし、市場からの撤退を促す可能性がある。
大口保有者の行動は、仮想通貨 長期保有の観点からも分析されている。