主要なレイヤー1ブロックチェーンであるソラナ(SOL)の価格は17日、活発なブロックチェーン活動に支えられ、週間比で11%の上昇を見せた。
この成長に伴い、ソラナは月間のステーブルコイン送金量で過去最高となる120億ドル(約1兆7160億円)超えを達成した。
この記録は、暗号資産(仮想通貨)市場全体で流動性の維持や取引促進に不可欠なステーブルコインの送金において、ソラナネットワークの採用と利用が拡大していることを示している。
好調の背景にある要因
ソラナの最近の成功には、いくつかの要因が影響している。
まず、取引量や分散型アプリケーション(DApp)の活動といったネットワークのパフォーマンス指標が大幅に改善したことだ。
例えば、ソラナ上のDEX(分散型取引所)の取引量は、イーサリアム(ETH)のレイヤー2ソリューションを上回っており、強力なユーザー基盤と堅牢なエコシステムを示唆する。
次に、ステーブルコイン送金量が過去最高を記録したことは、市場の流動性と安定性に不可欠なステーブルコイン取引における同ネットワークの重要性が増していることを強調している。
また、RSI(相対力指数)の上昇や市場トレンドといったポジティブなテクニカル指標も、ソラナの強気な勢いを支えている。
加えて、SOL/ETHの比率が過去最高水準に達したことは、イーサリアムのような他の主要仮想通貨と比較して、ソラナに対する市場の肯定的なセンチメントを反映している。
市場での位置づけと今後の展望
ソラナは、預かり資産総額(TVL)で2番目に大きなブロックチェーンとしての地位を確立し、分散型金融(DeFi)分野での強さを示している。
しかし、一部のアナリストは、ETF(上場投資信託)承認や大規模な機関投資といった外部からの触媒なしでの長期的な成長には、依然として慎重な見方を示している。
長期的には、ソラナがネットワーク能力を向上させ、より多くのユーザーを引き付け続ければ、新たな高値に達する可能性があると予測されている。
投資家の中には、ソラナの将来性を見込み、仮想通貨 長期保有の対象として検討する動きもある。
現在のトレンドが続けば、時価総額でイーサリアムを追い抜く可能性も指摘されている。
米国でのソラナETF承認への期待はあるものの、機関投資家の関心が低いことから、その即時的な影響については懐疑的な見方もある。
ただし、ソラナETFが承認されれば、主要なアルトコインの一つとして、ソラナの市場での存在感が高まる可能性がある。