ソラナ(SOL)の価格はこのほど、暗号資産(仮想通貨)市場全体が低迷する中、年間チャートで40%の下落を記録している。
長期的な技術指標では、ソラナ価格は主要な移動平均線を下回り続けており、100日移動平均線と200日移動平均線は下落圧力が続いていることを示している。市場全体の変化がない限り、SOL価格が近い将来、主要な抵抗レベルを突破する可能性は低いとみられる。
さらに、過去数か月にわたる度重なるネットワーク停止が、ユーザーの間で懸念を引き起こしている。ソラナはイーサリアムと比較してスピードと効率性で評価されているものの、頻繁なダウンタイムは投資家の信頼を損なっている。
ソラナのレイヤー2ソリューションが注目
このような状況下にも関わらず、ソラナのレイヤー2スケーリングソリューションを開発するSolaxy(SOLX)は、仮想通貨 プレセールで2,850万ドル(約42億4,650万円)の資金調達に成功している。
Solaxyのアプローチは、トランザクションをオフチェーンで処理し、それらをバンドルしてからソラナのメインネットに送信するというもの。この方法により、ネットワークの混雑を減らし、トランザクション速度を向上させることが期待されている。
また、ソラナとイーサリアムの間の資産転送を促進するマルチチェーンブリッジも開発中であり、これにより2つのネットワーク間の相互運用性が向上する可能性がある。
Solaxyは、ブロックチェーンセキュリティ企業Coinsultによるスマートコントラクト監査を受けており、その監査報告書はプロジェクトのウェブサイトで公開されている。
3000万ドルを目標に
Solaxyのプレセールは3,000万ドルの目標に向けて進行しており、各フェーズで価格が段階的に上昇する構造となっている。これにより、早期参加者にはインセンティブが提供されている。
プレセール期間中、投資家は早期の売却を抑制するため、SOLXトークンをロックしてダイナミックな年率(APY)でパッシブリワードを受け取るオプションを選ぶことができる。プロジェクトのトークノミクスには、開発、報酬、準備金、マーケティング、流動性のための配分が含まれている。
レイヤー2ネットワークの正式ローンチが間近に迫る中、Solaxyはウェブサイトを通じて開発アップデートを提供し続けている。また、現在Xで約73,000人のフォロワーを持ち、Telegramコミュニティは10,000人に迫る勢いで拡大している。
仮想通貨市場では、ArbitrumやOptimismなどイーサリアム(ETH)におけるオフチェーン処理の重要性への認識が高まっており、このモデルをソラナに適用しようと試みるSolaxyは今シーズンのトップアルトコインとしての地位を確立する可能性が期待されている。