ソラナ史上最高値圏で推移|CME先物取引開始への期待高まる

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ソラナのデジタル価格チャート

暗号資産(仮想通貨)ソラナ(SOL)は24日、前日比8.37%上昇の264.10ドル(約40,935円)を記録した。

ソラナの価格チャート

22日にCMEグループが2月10日からSOL先物取引を開始すると発表したことを受けて、史上最高値圏での推移が続いている。

時価総額と取引高が急伸

24時間取引高は128.49億ドル(約1兆9,915億円)を記録し、前日比8.37%増を達成。CME先物取引の発表を受けて、買い圧力が強まっている状況だ。時価総額も156.42億ドル(約2兆4,245億円)まで上昇し、仮想通貨市場での存在感を高めている。

循環供給量は現在486.55M SOLを記録。総供給量592.64M SOLに対して適切な流通量を維持しており、市場の健全性を示している。取引の安定性を示すVol/Mkt Cap(24h)も7.87%と堅調な水準を維持。

さらに、将来価値を示すFDV(Fully Diluted Valuation)も156.42億ドル(約2兆4,245億円)を記録し、CME先物取引開始に向けた期待の高まりを反映している。

技術革新で量子耐性を強化

注目を集めているのが、GitHubで公開された「Winternitz Vault」という新たな技術提案。量子コンピューターによる脅威に対する具体的な解決策として評価を得ている。

この提案は、量子耐性を持つWinternitz One-Time Signature(WOTS)をソラナ上で実装するもの。2024年第2四半期での実装を目指し、既存の暗号技術が直面する課題に対して、実用的なアプローチを提示している。

特筆すべきは、取引ごとに新しいVaultを生成する仕組みを採用し、「Vaultを開く」「資金を受け取る」「Vaultを閉じる」という基本操作が可能となっている点。ソラナのプラットフォームで効率的に動作するよう、技術的な最適化も図られている状況だ。

ETF承認プロセスに注目

CME先物取引の開始は、ETF承認への重要なステップとして市場から評価されている。米証券取引委員会(SEC)の執行部門がSOLを有価証券として扱う姿勢を示す中、ETF承認プロセスは2026年まで時間を要する可能性が指摘されている。

しかし、ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)のETF承認実績を踏まえ、中長期的な展望は依然として明るい状況だ。

先行するVanEckの申請は8月8日までに最終判断が行われる見込み。また、BlackRockやFidelityなど大手運用会社もソラナETFへの参入を検討しているとの観測が広がっている。新政権下での規制環境の変化に期待が集まる中、「世界の仮想通貨の首都」を目指す政策方針は、ソラナを含む主要な仮想通貨にとってポジティブな材料となっている。

SOLXが示すレイヤー2の可能性

このような仮想通貨市場の活況を背景に、新たな投資機会として注目を集めているのが、ソラナのレイヤー2ソリューションとして開発が進むSolaxy(SOLX)だ。プロジェクトは1,000万ドル(約1,550億円)の資金を調達し、ソラナブロックチェーンが抱えるネットワーク混雑や取引失敗、スケーラビリティの制限といった課題に対する革新的な解決策を提示している。

SOLXトークンの特徴は、イーサリアムとソラナのマルチチェーンでの展開にある。イーサリアムの豊富な流動性とソラナの高速・低手数料という特性を組み合わせることで、従来にない取引体験を実現。両プラットフォームの強みを活かした分散型金融(DeFi)エコシステムの構築を目指している。

現在のプロジェクトの時価総額は10億ドル(約1,550億円)を超えており、ソラナ初のレイヤー2ソリューションとして仮想通貨プレセールにも大きな期待が寄せられている状況だ。イーサリアムの豊富なDeFiプロトコルへのアクセスと、ソラナの効率的な取引を両立させることで、クロスチェーンでの取引効率化を実現。ユーザー体験の向上にも貢献している。

Solaxy公式サイトを確認する

By 渡貫 宗

2021年に仮想通貨投資を始める。以降、同分野での専門的な知識を深めながら自身のブログ・ライターとしても活動。仮想通貨に関する深い理解を活かして複数のメディアで多くの記事を執筆。初心者に寄り添った簡潔な解説を得意とする。

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