暗号資産(仮想通貨)市場は4日、激しい価格変動に見舞われている。
史上最高値を更新したビットコインは10万5000ドル台まで下落、そのほかアルトコインも下落基調を示している。また、仮想通貨恐怖・貪欲指数は先週の76から57へ下落し、より中立的な水準を示している。
こうした中、ソラナ(SOL)基盤のアルトコインが堅調な成長を見せており、投資家の関心を集めている。
本記事では、不安定な市場環境が続く中でも注目すべきソラナ系アルトコインを3つ紹介する。
1. Official Trump(TRUMP)
Official Trumpは、ドナルド・トランプ大統領の公式プロジェクトとしてセンセーショナルなデビューを果たしたアルトコインだ。
ローンチ当初は政治的影響力とSNS上の熱狂的支持層を背景に、価格が急騰したことで市場の注目を集めた。
現在は当初のセンセーショナルな動きこそ一段落しているものの、政治的ブランドを武器に独自のポジショニングを確立しつつあり、将来的な価格成長を見込む投資家からの支持は根強い。
特にトランプ氏自身が仮想通貨に対して友好的な姿勢を示していることから、同氏が政治的な影響力を持ち続ける限り、Official Trumpは注視すべき銘柄の一つであり続ける可能性が高い。
2. Dogwifhat(WIF)
Dogwifhat(WIF)は、2023年11月に誕生した新興のミームコインであり、ドージコイン(DOGE)やシバイヌ(SHIB)と並び、犬をモチーフとしたユニークなビジュアルと親しみやすさで注目を集めている。
WIFには明確なユースケースや実用性のあるユーティリティは存在しないが、ミーム文化とインターネット上のバイラルな拡散力を武器に、ローンチから短期間で爆発的な話題を呼んだ。
価格形成においては、基本的なファンダメンタルズよりも市場心理やコミュニティの熱量が強く影響し、特に、仮想通貨市場全体が調整局面に入った際には、ミーム性という独自の価値提案が相対的に浮上しやすく、他銘柄との差別化要因として投資家の関心を集めやすい傾向がある。
3. Solaxy(SOLX)
Solaxyはソラナ初のレイヤー2プロジェクトとして誕生した新興アルトコインだ。近年、ソラナの急速なユーザー増加と取引量の拡大に伴い、トランザクションの遅延や失敗、手数料の高騰といった課題が顕在化していたが、Solaxyはこうしたネットワーク問題の解決を目指す。
さらに、同プロジェクトは他の主要チェーンとの接続も計画。まずはイーサリアム(ETH)とのブリッジ構築を進めており、これによりユーザーはソラナの高スピード・低コスト環境を維持しつつ、イーサリアムの豊富な流動性を活用できるようになる。将来的には、両チェーンにまたがる分散型金融(DeFi)や非代替性トークン(NFT)、AIアプリ、Web3ゲームなどの展開が期待される。
現在進行中のSOLXトークンの先行販売では、すでに4300万ドル以上の資金を調達。今後は主要取引所への上場が期待されており、Solaxyの動向に注目が集まっている。