米SEC、DOGEとXRPのETF審査期間を2025年6月まで延長

私たちを信頼する理由
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SECによるドージコインとXRPのETF審査期間延長を示すイメージ

米証券取引委員会(SEC)は29日、Bitwise(ビットワイズ)によるドージコイン(DOGE)上場投資信託(ETF)およびFranklin TempletonによるXRPファンドの上場審査期間を延長すると発表した

NYSE Arcaが申請したのBitwiseドージコインETFの決定期限は6月15日、Cboe BZX Exchangeが申請したFranklin XRP Fund(Franklin Templeton社のXRP ETF)は同年6月17日に設定された。

審査延長の背景

今回の審査期間の延長は、SECが提案された規則変更に対し、より詳細な検討が必要と判断したために行われたものである。

仮想通貨に関連する金融商品の複雑性や潜在的リスクを踏まえ、規制当局は慎重な姿勢で審査を進めている。

延長期間中、SECは追加の情報を収集し、これまでの審査過程で浮上した懸念点への対応を図る方針だ。

市場動向の評価と投資家保護は、SECの意思決定における中核的要素であり、今回の対応は過度なリスクから投資家を守るという基本方針を反映している。

市場への影響と今後の展望

Bitwise、Franklin Templeton、Grayscaleなど主要な資産運用会社は、仮想通貨ETFへの関心を高めている。 この動向は、主流金融機関が仮想通貨を受け入れる兆しであり、かつ厳格な審査が求められることを如実に物語っている。

SECの審査対象となる仮想通貨ETFは、2025年4月下旬時点で70件以上にのぼるとされる。 今回対象のドージコインは、4月時点で時価総額約260億ドルの著名なミームコインだ。

一方、XRP LedgerブロックチェーンのネイティブトークンであるXRPは、同時期に時価総額約1,330億ドルであった。 SECの決定とほぼ同時に、ナスダックは21Shares Dogecoin ETFの上場申請を行った。

このETFはドージコイン価格に連動し、Coinbase(コインベース)がカストディアン(保管機関)の役割を担う予定である。

SECの今回の措置は、将来の仮想通貨ETF申請の先例となる可能性がある。

また、ETFの承認プロセスやこれら投資商品の市場需要に影響を与えると考えられる。 さらに、投資選択肢として仮想通貨長期保有の動向からも、規制当局の判断が注目される。

著者: 佐山 美代子

2018年より仮想通貨投資を始め、同時に暗号資産ライターとしてキャリアをスタート。ビットコインをはじめとした主要仮想通貨の市場動向を追いながら、Web3.0分野のコンテンツ制作で豊富な経験を積んできました。専門性と読者理解を兼ね備えたライティングで、高品質な情報を提供します。