SBI VCトレード、国内初のステーブルコインUSDCの取扱開始

私たちを信頼する理由
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SBI VCトレードとUSDCステーブルコインのデジタル表現

SBIホールディングスの連結子会社であるSBI VCトレードは4日、国内初となるステーブルコイン「USDC」の取扱いが可能な「電子決済手段等取引業者」としての登録を完了したと発表した。

USDCの取扱開始は、2025年3月12日のシステムメンテナンス後を予定。ただし最初は、利用者を限定したベータ版のリリースとなり、本格的なUSDC取扱い開始の早期実現を目指すという。

また、USDC購入には、同社で暗号資産(仮想通貨)取引用のの口座を開設が必要となり、1回当たりの送金額は100万円が上限となっている。

米サークル社とSBIの提携

日本国内では、2023年6月1日より「電子決済手段等取引業・電子決済等取扱業」に関する制度が変更。

法定通貨の価値と連動する電子決済手段である「ステーブルコイン」の流通等を業として行うためには、資金決済に関する法律と銀行法に基づく登録が必要となっている。

SBIホールディングスは2023年11月、世界最大規模のステーブルコインUSDCを発行する米サークル社と包括的業務提携に向けた基本合意書を締結。

USDCは、ビットコイン(BTC)とは異なり、米ドルと1:1で交換が可能な、高い流動性を持つ現金および現金同等資産によって完全に裏付けられたデジタル資産だ。

今回のSBI VCトレードの「電子決済手段等取引業者」登録完了に伴い、裏付け資産は信頼性の高い金融機関に保管され、第三者機関による月次の証明報告が実施されることで、高い透明性が確保されている点が特徴となる。

3つのライセンス保有でサービス拡充を目指す

SBI VCトレードは今回、電子決済手段等取引業、暗号資産交換業(第00011号)、第一種金融商品取引業(第3247号)の3つのライセンスを保有することとなった。

同社はこの独自性・優位性を活かし、3つのライセンスを組み合わせた新たな仮想通貨やステーブルコイン関連サービスの提供を目指すとしている。

また、ユーザーにデジタル米ドルへのアクセスを提供するとともに、デジタル経済の発展に合わせた効率的かつコストパフォーマンスに優れた電子決済手段の促進を図っていく方針だ。

早藤 佑太

2020年より暗号資産(仮想通貨)投資を開始。2021年よりSNSやブログでもコンテンツ発信を開始。2025年よりICOBenchのライターとして参加。