ロシア銀行大手銀行、ビットコイン連動債券とBTC先物を導入

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ロシアの銀行とビットコインを表現したデジタル金融のイメージ

ロシア最大手銀行のスベルバンクは2日、ビットコイン(BTC)の価格変動とドル・ルーブル為替レートに連動した構造債券を導入すると発表した

この新商品は適格投資家向けに店頭販売され、従来の暗号資産(仮想通貨)投資とは異なり、ビットコインウォレットや国際プラットフォームを必要としない。

全取引はルーブル建てで処理され、ロシアの金融規制に準拠している。同行はまた、6月4日からモスクワ証券取引所でビットコイン先物商品の提供も開始する予定だ。

ビットコイン連動債券の特徴と対象投資家

スベルバンクが導入したビットコイン連動構造債券は、ビットコインの価格パフォーマンスとドル・ルーブル為替レートの変動を組み合わせた投資商品だ。

これらの債券は主に富裕層個人投資家や機関投資家などの適格投資家を対象としている。

この商品の最大の特徴は、投資家がビットコインを直接保有する必要がなく、仮想通貨ウォレットの管理や国際的な取引プラットフォームへのアクセスが不要な点だ。

ドル・ルーブル為替レートを組み込むことで、ルーブルの変動リスクに対する懸念に対処し、ビットコインをポテンシャルヘッジとして活用する構造となっている。

仮想通貨長期保有を検討している投資家にとって、この商品は選択肢の一つとなる可能性がある。

モスクワ証券取引所でのBTC先物取引開始

構造債券の導入と並行して、スベルバンクは6月4日からSberInvestmentsプラットフォームを通じてビットコイン先物の提供を開始する。

これらのデリバティブ(金融派生)商品はモスクワ証券取引所に上場され、ロシアの主流金融インフラに仮想通貨先物が統合される重要な節目となる。

ビットコイン先物は直接的な仮想通貨保有なしに、BTCの価格動向を再現し、投機的取引やヘッジ活動のための規制された手段を提供する。

スベルバンクは今後、モスクワ証券取引所で同様の仮想通貨商品を拡大する計画も示唆している。

これにより個人投資家と機関投資家の両方がより幅広くアクセスできるようになる見込みだ。

著者: 早下 光

暗号資産ライター。2019年からの仮想通貨市場経験を基に、ブロックチェーン技術の基礎から応用、最新ニュースまで、正確・深い情報で読者の理解をサポートします。