SBCメディカル、約6千万円相当のビットコイン購入を発表

私たちを信頼する理由
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企業財務とビットコインのシンボルが融合した抽象的なデジタルアート

美容医療センター向け経営管理サービスを提供するSBCメディカルグループホールディングス(以下、SBCメディカル)は14日、5ビットコイン(BTC)を購入したと発表した

今回の取得額は約40万ドル(約6,000万円)に相当する。同社はカリフォルニア州アーバインと東京に本社を置いている。

今回のビットコイン購入は、長期的な企業価値の向上とマクロ経済の変動に柔軟に対応するための戦略的な財務方針の一環であると同社は説明している。

特にインフレ局面において、ビットコインは価値保存の手段となり得ると考えられている。

経済変動への対応とインフレヘッジ

ビットコイン購入の決定は、資産を多様化し、様々な経済状況に適応できる強固な財務基盤を構築するための戦略的な動きを反映している。

これは、暗号資産(仮想通貨)が価値の保存手段として機能し得るインフレ時に特に関連性が高い。

ビットコインは、その供給量が限られていることや長期的な価値上昇の可能性から、インフレに対する効果的なヘッジ手段と見なされている。

この側面は、ビットコイン長期保有を視野に入れた企業にとって特に重要な経済的メリットである。

計画的な購入とリスク管理

SBCメディカルは、ビットコイン投資を責任を持って管理するために、厳格なリスク管理体制を重視している。

このアプローチは、非伝統的な資産クラスを検討しつつも、慎重な財務戦略を維持する同社の姿勢を示している。

同社は2025年2月12日に、同年2月から5月にかけて総額10億円相当のビットコインを購入する計画を発表していた。今回の5BTCの購入はこの計画の一部である。

購入は、米国の大手仮想通貨取引所であるコインベース(Coinbase)を通じて実行され、金融規制とセキュリティ基準への準拠が確保された。

この動きは、SBCメディカルの自己資金における小規模ながら戦略的な配分であり、中核事業への集中を維持しつつ、長期的な財務上の利益を得る可能性に備えるものだ。

同社は、この購入が会社全体の業績に与える財務的影響は軽微であると予想している。

松田 明日香

暗号資産投資を2020年に始め、ビットコインやNFT、DeFiなど複数の分野で投資経験を有する。2025年1月にICOBenchに参加し、専門的な暗号資産ライティングを手掛けている。