リップル社、UAEで400億ドル規模の国際送金市場に参入へ

私たちを信頼する理由
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ドバイのスカイラインとデジタル送金ネットワークを表現した未来的なイメージ

リップル社は13日、ドバイ金融サービス機構(DFSA)から規制認可を取得した。

エンタープライズブロックチェーンおよび暗号資産(仮想通貨)ソリューションプロバイダーの大手リップルによる今回の認可取得により、同社はUAE(アラブ首長国連邦)において規制に準拠した仮想通貨を活用した国際送金サービスを提供可能となった。

同社はブロックチェーンを活用した決済プロバイダーとして、UAEでこの種の認可を取得した初の企業となる。

中東市場でのリップルの存在感

リップル(XRP)はすでに中東地域に強固な基盤を確立。同社のグローバル顧客ベースの約20%が中東で事業を展開しており、今回の認可取得は同社にとって戦略的に重要な意味を持つ。

認可取得に貢献した要因として、中東地域における従来の国際送金システムの非効率性を背景とした、より高速で費用対効果が高く、透明性のあるステーブルコインを活用したブロックチェーンベースのソリューションへの需要の高まりが挙げられる。

また、UAEのテクノロジーと仮想通貨イノベーションを育成するための積極的な姿勢も、XRPのような企業を誘致する上で重要な役割を果たしている。

グローバル展開と規制対応

リップルは世界中で60以上の規制認可を取得。これはコンプライアンスとグローバル展開への同社の取り組みを示すものだ。この実績は、異なる規制環境を効果的に乗り切る能力を高めている。

UAEでの認可取得は、同社の地域オペレーションにとって重要なだけでなく、より広範な業界のトレンドも反映している。この認可により、リップルはブロックチェーンベースの決済ソリューションを提供し、リアルタイム決済における仮想通貨のより広範な採用を促進できる可能性がある。

リップルはDIFCイノベーションハブやニューヨーク大学アブダビ校などとパートナーシップを結び、UAEでのブロックチェーンイノベーションとスキル開発を支援中だ。

同社は従来の金融機関との競争に直面しているが、UAEでの先行者メリットにより、同地域で成長しているフィンテックセクターを活用する態勢が整っている。

佐山 美代子

2018年より仮想通貨投資を始め、同時に暗号資産ライターとしてキャリアをスタート。ビットコインをはじめとした主要仮想通貨の市場動向を追いながら、Web3.0分野のコンテンツ制作で豊富な経験を積んできました。専門性と読者理解を兼ね備えたライティングで、高品質な情報を提供します。