フィンテック企業のRevolutは7日、ビットコイン(BTC)決済インフラ企業Lightsparkと提携し、ビットコインの高速かつ低コストな取引サービスを英国および一部の欧州経済領域(EEA)で導入すると発表した。
ライトニングネットワークの導入で取引が迅速・安価に
今回の提携により、Revolutの利用者はライトニングネットワークを通じて、ビットコインの送受金をほぼ即時かつ安価に行えるようになる。
ライトニングネットワークは、ビットコインの基本ブロックチェーンとは別に機能するレイヤー2のスケーリング技術(処理能力向上を目的とした技術)である。
本来、ビットコインの取引は承認作業に時間がかかり、手数料も比較的高い傾向があった。
しかしライトニングネットワークを活用することで、従来の金融インフラを介さずに、最小限の手数料で瞬時に資金移動が可能となる。
Lightsparkが提供するMoneyGridという送金ルーティングシステム(送金案内システム)も統合される。
これにより、個人利用者だけでなく、金融機関も迅速な国際間資金移動を実現できる仕組みだ。
利便性向上と金融包摂の拡大
Revolutは今回の取り組みを通じて、仮想通貨(暗号資産)取引の利便性を高めたい考えだ。
ライトニングネットワークの導入で、ユーザーは従来よりも速く、安価にビットコインを送金できるようになる。
この技術的進歩は、ビットコインの今後に対する投資家の期待を一層高める好材料と言える。
特に国際送金においては、これまでのような高い手数料や着金遅延の課題を大幅に解消する効果が期待される。
また、LightsparkのMoneyGridは世界140カ国以上、3億人超の利用者をカバーしており、国境を越えた資金移動のハードルを下げることで金融包摂の推進にも寄与する。
金融業界で進む仮想通貨決済の普及
今回の動きは、Revolutが仮想通貨技術を積極的に活用する金融テクノロジー企業の仲間入りを果たしたことを示している。
フィンテック企業のストライク(Strike)など、同様にライトニングネットワークを活用したサービスが既に高い取引量を記録しており、業界全体で仮想通貨投資や決済の普及が進んでいる。
今後もこのような技術発展が進むことで、より多くの人々が仮想通貨を日常的に利用できる環境が整っていくと考えられる。