エネルギーコンサルティング企業のリミックスポイントは26日、取締役会で10億円のビットコイン(BTC)追加購入を承認した。
この決定により、同社の暗号資産(仮想通貨)投資総額は約8400万ドル(120億円)に拡大する。
同社は2006年から上場しており、ソフトウェア、電力、自動車取引の分野で事業を展開してきた。
経済的不確実性に対応するため、戦略的資産としてのビットコイン投資を開始した。
戦略的購入タイミングと市場動向
リミックスポイントは市場環境を慎重に見極めながら購入を実行する方針を示している。
ビットコインは最近10.9万ドルまで回復し、発表前の24時間で2%上昇していた。同社は価格のピーク時を避け、下落局面での戦略的な購入を計画している。
同社の最後の購入は5月15日に実行され、5億円で32.83BTCを約10.4万ドルで取得した。
今回の承認により、これまでに配分した資金の約91%を投入したことになる。発表を受けて同社株は東京証券取引所で5.26%上昇し、580円で取引を終えた。
日本企業の仮想通貨投資拡大
リミックスポイントの動きは、ビットコイン関連事業企業メタプラネットなど他の日本企業と歩調を合わせている。
メタプラネットは1142BTCを超える保有量を誇り、経済的変動の中で仮想通貨への機関投資家の信頼が高まっていることを示している。
リミックスポイントは仮想通貨資産を四半期ごとに時価評価し、損益を損益計算書に反映させている。
2025年3月期には410万ドル(約5億9300万円)の純損失を計上したが、経済的不確実性に対するヘッジとして仮想通貨長期保有戦略を維持する投資姿勢を示している。
この戦略は、従来のエネルギー関連事業と、ハイリスク・ハイリターンな仮想通貨投資とのバランスを図る取り組みの一環だ。