ソラナに売り圧力か、PumpFunがクラーケンへSOL大規模送金

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ソラナのロゴがクラーケン取引所に送金される様子を示す3Dレンダリング画像

オンチェーン分析プラットフォームのOnchain Lensによると、ソラナ(SOL)基盤のミームコイン発行プラットフォームであるPumpFunは10日、中央集権型取引所のクラーケンに13万2180 SOL(約30億8700万円)を送金した

今回の送金は、同社によるクラーケンへの継続的な資金移動の一環である。今年に入ってからの累計送金額は247万6697 SOLに達し、現在の価格で約404億6400万円相当になる。

送金されたソラナは、プラットフォーム運営で得た取引手数料収入と考えられており、時間をかけて売却されるのが通例だ。

市場への影響と懸念

この大規模な入金は、ソラナに対する売り圧力を大幅に高める可能性がある。アナリストは、このような取引が短期的な価格変動を引き起こす要因になると指摘している。

特に買い支えが弱まった場合、トレーダーは価格の下落を予測する傾向がある。市場関係者は、主要なサポートラインである175ドル付近の価格動向を注視している。

この水準が、売り圧力が強まった場合の重要な分岐点となる可能性がある。

これほどの規模のオンチェーンでの動きは、取引量の増加や価格の反応的な変動と相関することが多く、市場全体の流動性にも影響を与える可能性がある。

このような動きは、他のミームコインにも影響を与える可能性があるため、投資家の間で注目されている。

PumpFunの過去の動向と市場背景

PumpFunは収益サイクルに合わせて、これまでも一貫してクラーケンへソラナを送金してきた。最近では2025年5月に約23億円、2025年4月には約31億9000万円相当の送金が確認されている。

送金と並行して、同社は保有するソラナの一部を売却している。2024年5月には、26万4373SOLを1SOLあたり158ドルで売却し、4164万USDC(約60億3800万円)を得るなど、戦略的な資産管理を行っている。

クラーケンへの送金以外にも、PumpFunのオンチェーン活動はソラナの価格動向に影響を与えている。

また、トレーダーは暗号資産(仮想通貨)市場全体のセンチメントを測るマクロ経済指標として、ビットコイン(BTC)が6万ドル(約870万円)以上で推移している状況も監視している。

今回の出来事は、大口保有者のオンチェーン活動と市場力学の相互関係を浮き彫りにした。投資家は、このような変動性が高まる時期にはリスク管理を徹底する必要がある。

著者: 名本 太陽

仮想通貨専門のWebライター。2017年からブロックチェーン業界に携わり、国内外の仮想通貨取引所やDeFiプロジェクトのホワイトペーパー、解説記事、プレスリリースを多数執筆。金融メディアでの連載経験もあり。専門はDeFi、NFT、メタバースで、最新トレンドに基づいた正確かつ分かりやすいコンテンツ制作を得意とする。