Pump.funプラットフォームに関連するPUMPトークンは2025年7月14日、複数の取引所で取引を開始した。
12日に実施されたICOでは12分で完売し、5億ドルを調達するなど、ローンチ前から高い関心を集めていた。
ICOを経て取引開始へ
ICOでは、総供給量の33%にあたる1500億トークンが、1トークンあたり0.004ドルで販売された。
プロジェクトに対しては懐疑的な見方もあったが、5億ドルを調達。この時点でプロジェクトの評価額は40億ドルに達した。
GMGNのデータによると、取引開始後の7月14日17時13分(協定世界時)には、価格は0.0061301ドルまで上昇。
これにより暗号資産(仮想通貨)の完全希薄化後評価額(FDV)は61億3000万ドルに達し、ICO価格を53.25%上回った。
取引は、バイナンスなどの中央集権型取引所と分散型プラットフォームの双方で開始され、先物契約もプレマーケットから通常取引モードへと移行した。
需要とボラティリティ
PUMPトークンには、取引開始前から高い関心が寄せられていた。
ソラナ基盤のプラットフォームであるHyperliquidでは、プレマーケット段階でビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)に次ぐ3番目に高い先物取引高を記録した。
取引開始直後のデータでは、初期取引の55%以上がPumpswapやRaydiumといった分散型プラットフォームで実施された。一方、BybitやKuCoinなど中央集権型取引所が現物取引の大半を占めた。
しかし、プロジェクトは順調なスタートを切ったわけではない。
当初6月25日に予定されていたICOは、不明確な法的問題により7月12日へ延期された。また6月には、Gate.ioがプレセールページを突然削除するなど、規制遵守に関する懸念も浮上していた。
価格はプレマーケットで一時、評価額72億ドルに達したが、ローンチ後には開始価格まで下落。ミームコイン特有の高いボラティリティが改めて示された。