ミームコインプラットフォームPump.funの共同創設者Alon氏は23日、PUMPトークンのエアドロップを近い将来に行う予定はないと明言した。
この発言は、コミュニティ内で広まっていたエアドロップへの期待を公式に否定するものとなった。Alon氏は、誤情報の拡散を防ぎ、コミュニティの期待を適切に管理する意図を強調している。
憶測の背景と市場の反応
Pump.funは9日のSNS投稿やプレセール時のマーケティング資料で、エアドロップの実施が近いことを示唆しており、コミュニティ内で憶測が広がっていた。
特に12日のプレセールでは、わずか12分で6億ドル以上を調達する成功を収め、エアドロップへの期待はさらに高まっていた。こうした中でのAlon氏の発言は、市場に直接的な影響を与えた。
発言後24時間でPUMPトークンの価値は2.64%下落し、暗号資産(仮想通貨)市場がトークン配布に関するニュースに敏感に反応する傾向を示した。
今回の発言は、市場の過熱を抑制する狙いもあったとみられる。
プラットフォームの長期戦略とコミュニティの反応
Alon氏は、プラットフォームの焦点を短期的なトークン配布ではなく、Pump.funの広範なエコシステム開発に置いていると説明した。
同プラットフォームは、Facebook、TikTok、Twitchを超えることを目標に掲げている。
一方、PUMPトークンの初期配分では、総供給量の24%がコミュニティとエコシステムのイニシアチブのために確保されており、将来的なエアドロップの可能性は否定しきれない。
コミュニティの反応は分かれており、一部のユーザーは失望を示したが、他のユーザーは長期的視点で現実的な対応が必要だとして理解を示している。
Pump.funは、ソラナ上でミームコインを簡単に発行できるローンチパッドとして、引き続き高い人気を維持している。