Pudgy Penguins親会社、新レイヤー2「Abstract Chain」を公開

大手非代替性トークン（NFT）コレクションPudgy Penguinsの親会社Igloo Inc.は28日、新たなイーサリアム（ETH）レイヤー2ネットワーク「Abstract Chain」をメインネットに公開した。

同ネットワークは、消費者向けのブロックチェーンとして、直感的かつ効率的なブロックチェーン体験の提供を目指す。

また、独自の報酬プログラム「Abstract Incentives」の提供も開始。同ネットワークのユーザーは、利用に合わせ経験値（XP）やバッジが獲得できる。

Abstract Mainnet is now live.

Enter a new era of consumer crypto at https://t.co/48gTviHsmX pic.twitter.com/yZPY1nxl2g

— Abstract (@AbstractChain) January 27, 2025

新レイヤー2「Abstract Chain」

Abstract Chainは、高速かつ低コストな処理環境を実現するイーサリアムのレイヤー2ネットワークとなっている。

また、「ZKロールアップ」や「EigenDA」などの技術を採用。データ処理の効率性やプライバシー保護を向上している。

「ZKロールアップ」は、全情報を開示することなく真偽を検証できるゼロ知識証明技術を活用した処理技術。「EigenDA」は、ZKロールアップの処理効率化やコスト削減を実現するデータ可用性（DA）レイヤーとして機能する。

メインネット公開初日には、すでにゲームやエンターテイメントアプリなど120以上のプロジェクトが同ネットワーク上に展開。2025年末までに、350以上のプロジェクトとアプリケーションを立ち上げる予定だという。

Abstract Global Wallet（AGW）を導入

今回のメインネット公開では、ユーザーに特典や報酬を提供できる組み込み型の暗号資産（仮想通貨）ウォレット「Abstract Global Wallet（AGW）」が導入された。

特筆すべきは、AGWが秘密鍵などを必要とせず、電子メールアドレスで作成できる点だ。ユーザーは、公式サイトにアクセスし、メールアドレスを登録することでウォレット作成も完了する。

また、ネットワークへの入金は、決済サービスのMoonPayまたはCoinbaseを経由して仮想通貨を購入、もしくは別のブロックチェーンから資金をブリッジするかたちだ。

その後は、アプリ使用や仮想通貨取引を通じてXPとバッジ（3種類）が獲得できる。