人気NFTのPudgy Penguins、初の児童書を11月発売へ

私たちを信頼する理由
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児童向けの明るい本を読むカラフルなペンギンのイラスト

非代替性トークン(NFT)コレクションのPudgy Penguinsは20日、世界的な出版社ランダムハウス(Random House)と提携し、初の児童書を2025年11月4日に発売すると発表した

Pudgy Penguinsは2021年にNFTとして誕生し、現在では玩具やデジタルコンテンツにも展開する世界的なマルチメディアブランドへと成長している。

Pudgy Penguinsのブランド拡大と出版進出

Pudgy Penguinsは、暗号資産(仮想通貨)関連のNFTプロジェクトとしてスタートした後、ウォルマートやターゲットといった大手量販店でのグッズ展開など、リアルとデジタルの両面で知名度を拡大してきた。

今回の出版進出は、Web3からエンターテインメント業界への橋渡しを目指すブランド戦略の一環とされている。

発表によると、児童書のタイトルは『Worst Birthday Gift Ever』で、価格は9.99ドル(約1428円)。

物語はPudgy Penguins関連プロジェクトの「リル・パジー」キャラクターのポンゴを中心に展開する予定だ。

友人から風船の剣の代わりに本物の剣をもらってしまったことで騒動が起きる、ユーモアと友情を描いたストーリーになる。

対象年齢は4歳から8歳で、Kuma Labsがカラフルなイラストを手掛け、表紙にはラメ加工が施される予定だ。

伝統とデジタルをつなぐコラボレーション

パギーペンギンズの絵本今回の書籍は、大手米国出版社のペンギン・ランダムハウスの児童書部門が手掛ける。

著者はマイケル・レビトン、イラストはKuma Labsが担当し、Pudgy Penguinsの持つユーモラスで温かな世界観を表現する。

Pudgy Penguinsのルカ・ネッツCEOは「この提携はデジタルカルチャーが主流へ進出する大きな節目」と位置付けている。

すでに本作は予約受付を開始しており、ホリデーシーズンの贈り物需要にも対応するという。

また、Random Houseは『ドクター・スース』など多くの名作児童書を世に送り出してきた実績があり、今回の協業によりPudgy Penguinsはより幅広い層へリーチできる体制が整った。

さらに、SNS上で180万以上のフォロワーを持つ同ブランドのファンや、既存の小売流通網も活用し、NFT発のIP(知的財産)としては異例のメインストリーム展開となる。

Web3分野に強い関心を持つユーザーからは、今後の発展や新しい仮想通貨プロジェクトのコラボレーションにも注目が集まる。

著者: 早下 光

暗号資産ライター。2019年からの仮想通貨市場経験を基に、ブロックチェーン技術の基礎から応用、最新ニュースまで、正確・深い情報で読者の理解をサポートします。