ポリマーケット、QCEX買収で米市場への復帰実現

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規制とバランスをとる予測市場ポリマーケット

ポリマーケットは21日、米商品先物取引委員会(CFTC)から認可を受けたデリバティブ取引所を傘下に持つQCEXを買収した

買収額は1億1200万ドル。この買収により、ポリマーケットは2022年から規制違反を理由に禁止されていた米国市場に合法的に再参入する。

規制当局の調査終了と市場の需要

米司法省(DOJ)と米商品先物取引委員会は2025年7月初旬、ポリマーケットに対する調査を正式に終了し、法的障壁が取り除かれた。

これは、2022年の和解により同社が米国利用者をブロックすることに合意したものの、その後も違反が継続していた可能性があるとして進められていた調査である。

2024年の米国大統領選挙のような注目度の高いイベントがポリマーケットの人気を押し上げ、米国での合法的なアクセスを求める圧力となった。

創設者のシェイン・コープラン氏は、「主流の利用者が雑音から信号を分離するために予測市場に依存する傾向が強まっている」と述べ、規制枠組みの必要性を訴えていた。

こうした構造的な課題は、仮想通貨投資など他の新しい金融分野にも共通する。

戦略的買収と今後の展望

QCEXが保有する米商品先物取引委員会のライセンスは、ポリマーケットの米国市場再参入に向けた準拠ルートを提供した。

この買収により、同社はオフショア事業者から完全に規制された米国法人へと転換する。また、同プラットフォームは暗号資産(仮想通貨)を活用した予測市場の透明性向上にもつながる。

この動きは、ソーシャルメディアプラットフォームXとの提携と同時期に行われたもので、情報発信手段の拡充につながる。

QCEXの創設者セルゲイ・ドブロヴォルスキー氏は、予測市場が「人々の情報アクセス方法を変える」と述べ、利用者拡大を目指すポリマーケットの方針と一致する考えを示した。

著者: 白石 一颯

仮想通貨・ブロックチェーン分野を中心に、最新ニュースや規制動向、プロジェクト分析などを取材・執筆。国内外の信頼性ある情報源をもとに、読者に正確で有益なコンテンツを届けています。専門性と透明性を重視し、投機に偏らない情報提供を心がけています。