ポリゴン共同創設者、取締役会を辞任|ビジョンの相違を理由に

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ポリゴンのブロックチェーンネットワークを表現する紫色の幾何学図形

イーサリアム(ETH)のレイヤー2プロジェクト「ポリゴン(POL)」の共同創設者であるミハイロ・ビェリッチ氏は23日、ポリゴン財団の取締役会から辞任することを発表した

辞任の理由として「ビジョンの相違」を挙げており、これにより創設メンバー4人のうち、積極的にプロジェクトに関与しているのは1人のみとなった。

創設者の相次ぐ離脱、変化するポリゴンの中核陣容

ビェリッチ氏の退任は、ポリゴンの創設メンバー構成に大きな変化が生じていることを示している。2023年10月には共同創設者のジェインティ・カナニ氏が経営から離れ、同年3月にはアヌラグ・アルジュン氏もプロジェクトを離脱。これにより、2019年の設立以来、引き続き積極的に関与している創設者はサンディープ・ナイルワル氏1人となった。

ビェリッチ氏は発表の中で「多くの優秀な人々とともに働く機会を得られたことに感謝している」と語り、プロジェクトが新たな段階へ進む過程での自然な変化であるとの見方を示した。同氏は2013年から暗号資産(仮想通貨)業界に関わり、2017年からポリゴンに深く携わってきた。

プロジェクトの成熟と今後の展望

ポリゴンは、かつて「マティックネットワーク」として知られていたが、リブランディングを経てイーサリアムのレイヤー2ソリューションとして確固たる地位を築いてきた特にゼロ知識証明技術(プライバシー保護技術)の統合や主要グローバルブランドとの提携で注目されている。

近年、ブロックチェーン業界では、プロジェクトの成熟に伴い、創設者が次のステージへと活動の場を移すケースが増えている。これは、イーサリアムをはじめとする他の主要プロジェクトでも見られる共通の流れだ。ポリゴンも例外ではなく、創設メンバーの役割が変化する中、現在の運営陣には新たな人材が加わり、エコシステムのさらなる成長と拡張に向けて体制が強化されている。

著者: 佐山 美代子

2018年より仮想通貨投資を始め、同時に暗号資産ライターとしてキャリアをスタート。ビットコインをはじめとした主要仮想通貨の市場動向を追いながら、Web3.0分野のコンテンツ制作で豊富な経験を積んできました。専門性と読者理解を兼ね備えたライティングで、高品質な情報を提供します。