NFTコレクションPudgy Penguinsから生まれたミームコインのPENGUは10日、分散型取引所Hyperliquidで現物取引が開始された。
PENGUは、かつてフロアプライスが33ETH(当時約1942万円)に達した人気NFTプロジェクトから派生した暗号資産(仮想通貨)である。
2024年12月のローンチ時には、完全希薄化後評価額(FDV)が44億ドルに上るとされた。
当初はバイナンスで取引されていたが、今回新たにHyperliquidでの取り扱いが始まったことで、市場の関心が一層高まっている。
ミームコインPENGU、Hyperliquid上場で急騰
ビットコインの価格が11日、11万6000ドル台を記録して2日連続で最高値を更新した中、今回のHyperliquidへの上場は市場にとって重要な意味を持つ。
上場が発表された7月10日、PENGUの価格は約29%の急騰を見せた。この動きは、米SECが関連するスポットETFの申請を承認したという報道と時期を同じくしている。
この規制当局の動きは、機関投資家による仮想通貨市場への本格的な参入期待を高める結果となった。
多くのトレーダーは、PENGUが当面の抵抗線である0.060ドルを突破するかどうかに注目している。
今回の出来事は規制の動向がミームコインを含む仮想通貨全体の市場心理に大きな影響を与えることを示す好例となった。
Hyperliquidの仕組みとミームコインへの影響
Hyperliquidは、100を超える無期限先物および現物取引ペアをサポートする分散型のレイヤー1ブロックチェーンである。
同プラットフォームは、オーダーブック形式や独自のオークションメカニズムによる資産の上場プロセスを特徴としている。
また、その手数料構造もユニークだ。取引手数料の一部はバーン(焼却)され、PENGUのようなトークンの循環供給量を減少させる。
これにより、長期的な価値の維持に貢献する可能性がある。残りの手数料はエコシステムファンドに再分配される仕組みだ。
Snorter Botの登場とミームコイン市場の進化
Pudgy Penguinsという強力なNFTブランドの成功が、PENGUトークンの信頼性を高め、投機的な資金流入を後押ししている。
現在の市場はボラティリティが高いものの、投資家はミームコインのような資産にハイリスク・ハイリターンの機会を見出しているようだ。
こうした中で、単なる投機対象に留まらず、実用性を備えた次世代のミームコインが注目を集めている。その代表格が、急成長するソラナエコシステムを基盤とするSnorter Botの (SNORT)だ。
このプロジェクトは、ミーム文化と高度な取引ツールを融合させ、新たな価値提案を行っている。SNORTは、Telegram上で動作する高速取引ボットSnorter Botのネイティブトークンとして機能する。
ユーザーは新規トークンの迅速な購入(スナイピング)やポートフォリオ管理、さらにはイーサリアムやポリゴンなどへのクロスチェーンスワップを直感的に行える。
SNORTトークンを保有することで、取引手数料の割引や高度な分析ツールへのアクセス、ステーキング報酬といった具体的なメリットを享受できる点が大きな特徴である。
現在進行中のプレセールでは、すでに170万ドル以上の資金調達に成功しており、その実用性に基づいた設計が投資家から高く評価されている。
PENGUのような強力なコミュニティ主導のプロジェクトが市場を賑わす一方で、Snorter Botのように明確なユーティリティを提供するプロジェクトは、
ミームコイン市場の次なる進化の方向性を示唆しているのかもしれない。
ホワイトペーパーには、ロードマップではEthereum、BNB Chain、その他のEVMネットワークにも同様の取引体験を拡大していく予定と記載されている。
今後の動向から目が離せない存在と言えるだろう。