マジックエデン、オーディナルズ取引が約100倍の急増へ

私たちを信頼する理由
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ビットコインオーディナルズの取引チャートが勢いを失っていく様子

非代替性トークン(NFT)マーケットプレイスのマジックエデンはこのほど、ビットコイン(BTC)のオーディナルズの取引量が急増を見せた。

同マーケットプレイスのオーディナルズの直近の取引量は、1日に1億7000万ドル、8日に1億1000万ドルを超える取引が行われた。取引量が1日あたり平均176万ドルだった2月の最終週と比較すると、100倍前後の成長率となっている。

この急騰の背景には、新たなビットコインNFTコレクション「Idiots」が1週間に渡り鋳造を実施していたことが主な要因と考えられている。実際、Idiotsの鋳造期間が終了して以来、マジックエデンにおけるオーディナルズ平均取引量は以前の水準に戻っている。

マジックエデンとオーディナルズ

オーディナルズは、ビットコインの最小単位であるサトシに独自のデータを刻印することができるNFTの一種だ。マジックエデンは2023年、オーディナルズの作成、取引、収集のサポートを開始し、マジックエデンの取引量に劇的な影響をもたらした。

マジックエデンは、BlurやOpenSeaなどのプラットフォームと競合している。

その中でマジックエデンは、NFT分野で大きな市場シェアを保持しており、市場の関心を獲得および競合他社との差別化に成功している。

NFT市場の衰退

しかし、最近のNFT市場は、過剰な投機、実用性の欠如、外部環境の変化が絡み合った結果、2021~22年のブーム時から大きく衰退を見せている。

現在、NFT市場は投機的な熱狂から醒め、より実用性や持続可能性を備えたプロジェクトに焦点が移りつつある。

例えば、ゲームやメタバースでの利用が模索されているが、こうした取り組みが市場全体の信頼を取り戻し、回復を促すにはまだ時間がかかると専門家は予測している。

早藤 佑太

2020年より暗号資産(仮想通貨)投資を開始。2021年よりSNSやブログでもコンテンツ発信を開始。2025年よりICOBenchのライターとして参加。