非代替性トークン(NFT)マーケットプレイス大手のOpenSeaは13日、新プラットフォーム「OpenSea2.0(OS2)」のオープンβ版を公開した。
新プラットホームは、複数のマーケットプレイスを集約し、低コスト(手数料0.5%)なNFTのクロスチェーン取引を可能にする。
また今後は、トークンのクロスチェーン購入を可能にし、ユーザーが追加の手順なしにブロックチェーン間で資産を購入できるようにするという。
OS2 open beta is now live:
• A fully reimagined product built entirely from the ground up, for collectors and pros
• NFTs 🤝 tokens, brought together in one place
• Brand new, beautiful ways to explore — beyond just the floor
• 14 chains (welcome @flow_blockchain, ApeChain… pic.twitter.com/fTJT5eKsm2— OpenSea (@opensea) February 13, 2025
SEAトークンのエアドロップも
また、ケイマン諸島に拠点を置くOpenSea財団は、新たな暗号資産(仮想通貨)であるSEAトークンのローンチを発表。これまでのOpenSeaの利用実績に基づいて、仮想通貨エアドロップも実施するという。
特筆すべきは、米国のユーザーもSEAトークンのエアドロップに含まれることだ。
新プラットフォームのユーザーは、潜在的な利益をもたらす経験値(XP)報酬プログラムも提供。Gemesis NFT保有者には、すでにプラットフォームへの早期アクセスが提供されていた。
$SEA is coming.
Here are a few things to know:
• Historical OpenSea usage, not just recent activity, will be an important ingredient
• Claim process will be simple and accessible. US users welcome
• We’re focused on long-term sustainability and supporting a healthy, enduring… pic.twitter.com/K8DsLZBROs— OpenSea Foundation (@openseafdn) February 13, 2025
取引量減少に苦しむOpenSea
一連の動きは、OpenSeaが取引量の大幅な減少の中でプラットフォームの刷新を図る中で行われた。
同プラットフォームの月間取引量は、2022年1月の50億ドルのピークから、先月はわずか1億9500万ドルに減少している。
同プラットホームのDevin Finzer共同創業者は、OS2はOpenSeaがNFT専用マーケットプレイスから、すべてのデジタル資産を取引するための包括的なプラットフォームへと進化したことを示すものだと述べた。
「我々は、トークンとNFTが単一の強力でシームレスな体験の中で共存すると信じている」と同氏は語った。
今後はNFTの枠を超え、主要な仮想通貨取引所とも競合するより広範な「デジタル資産ハブ」としての地位を確立していく狙いだ。