DeAIデータ収集ソリューションのOORT DataHubは26日、暗号資産(仮想通貨)ウォレットのバイナンスウォレットに統合された。
これにより、OORTはバイナンスのエコシステム内で初となるDeAIアプリケーションとなった。
4億8600万人を超えるバイナンスウォレットのユーザーが、複数のブロックチェーンネットワークを介してOORTの分散型データインフラにアクセス可能になる。
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— OORT | The Data Cloud for Decentralized AI (@oortech) June 26, 2025
AIデータ需要と分散化の潮流
AIの急速な発展は、多様で質の高い学習用データセットへの需要を高めている。
しかし、中央集権的なデータ収集方法は、コストや拡張性の面で限界に直面していた。
OORTのプラットフォームは、ユーザーがデータ提供やラベル付けといったタスクを行うことでテザー(USDT)報酬を得られる仕組みを構築した。
これにより、データの多様性を確保しつつ、倫理的な懸念にも対応する。
世界のデータ収集・ラベリング市場は、2024年の37億7000万ドルから2030年には171億ドルに成長すると予測されており、分散型モデルの重要性が増している。
このような背景から、AI仮想通貨への関心も高まっている。
パートナーシップと今後の展望
OORTはすでに30万人以上の登録ユーザーを抱え、うち8万人が毎日アクティブに利用している。
同社のコミュニティが作成したデータセットは、データサイエンスプラットフォームKaggleで高い評価を得ている。
このプロジェクトは、マイクロソフトやグーグル、複数のベンチャーキャピタルから資金を調達した。
また、デルやテンセントクラウドなどとの提携も、その信頼性を裏付けている。
バイナンスウォレットのマルチチェーン機能は、ユーザーにとってシームレスな体験を提供し、DeAIインフラの普及を後押しする。
OORTは、バイナンスの巨大なユーザー基盤を活用し、分散型データインフラの主要プレイヤーとしての地位を確立する戦略だ。
将来的には、プロジェクトのトークンがDEXに上場することも期待される。