Netflix、FTX崩壊を描く限定シリーズ「The Altruists」を発表

私たちを信頼する理由
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暗号資産取引所のオフィスと落下するデジタルコインを表現した映像的なイメージ

動画配信大手のネットフリックスは30日、暗号資産(仮想通貨)取引所FTXの崩壊を描く8話構成の限定シリーズ「The Altruists」の製作を発表した

同シリーズは、FTXのサム・バンクマン=フリード創設者と、姉妹会社アラメダ・リサーチのキャロライン・エリソン元CEOを中心に展開される。

両者は恋愛関係にあり、80億ドル(約1兆1520億円)の顧客資金を不正流用したとされる事件を描く。

豪華キャストと製作陣が集結

主演には「アンナを発明した女」「オザーク家の呪い」で知られる俳優のジュリア・ガーナーがキャロライン・エリソン役で出演する。

サム・バンクマン=フリード役には「House of Guinness」のアンソニー・ボイルが起用された。

製作には、バラク・オバマ元米国大統領とミシェル夫人が共同設立した製作会社「Higher Ground」が参加している。

脚本・共同制作総指揮者には「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」のグレアム・ムーアが、監督には「シュリンキング」のジェームズ・ポンソルトが就任した。

史上最大級の金融詐欺事件を映像化

FTXは2022年に破綻し、近年最大級の詐欺事件として世界的な注目を集めた。バンクマン=フリードは25年の実刑判決を受け、エリソンは2年の刑期で服役している。

同シリーズは米国隔週刊誌「ニューヨーク・マガジン」の報道を基に、世界の金融システムを変革しようとした野心的な2人の「ワイルドなロマンス」として描かれる。

ネットフリックスは配信日を明らかにしていないが、このプロジェクトは、メディアにおける仮想通貨業界の扱われ方や、その影響力がますます大きくなっていることを示す内容となりそうだ。

FTXの破綻は、多くのアルトコインにも影響を及ぼし、市場全体の不安定さを露呈した。

こうした状況は、主要な仮想通貨であるビットコイン(BTC)の価格動向にも影響を与えるため、投資家は注意深い観察が求められる。

著者: 早下 光

暗号資産ライター。2019年からの仮想通貨市場経験を基に、ブロックチェーン技術の基礎から応用、最新ニュースまで、正確・深い情報で読者の理解をサポートします。