Web3ゲーム開発を手掛けるMythical Gamesは6日、新作モバイルサッカーゲーム「FIFA Rivals」を6月に全世界でリリースすると発表した。
本作は同社の人気作「NFL Rivals」の成功に続くもので、iOSおよびAndroid向けに配信される予定だ。
この発表は、長年続いたEAスポーツとFIFAの提携が終了した後の、サッカーゲーム市場における新たな動きとして注目される。
Mythical Gamesは、独自のWeb3技術とゲーム開発経験を融合させ、新しいサッカー体験の提供を目指す。
Two icons. One game-changing connection.
We’ve teamed up with @adidasfootball to bring the fire to FIFA RIVALS, on and off the pitch 🏟️
The countdown to kickoff has begun…
📅 Worldwide Launch: June 12th
📦 First adidas drops incoming pic.twitter.com/jIzeH3eu8Y
— FIFA Rivals (@FIFARivals) June 6, 2025
新たなFIFA体験、アーケードスタイルとデジタル収集品
「FIFA Rivals」は、従来のシミュレーション重視のゲームとは一線を画し、アーケードスタイルのゲームプレイを特徴としている。
簡略化された操作とスピーディーな試合展開により、モバイル端末で手軽に楽しめる設計だ。
ゲームの核となるのは、ブロックチェーン技術を活用したデジタル収集品の要素である。
プレイヤーはFIFA公認の選手やクラブ、ワールドカップ関連の限定アイテムを収集し、同社の「Mythical Marketplace」で取引やアップグレードが可能になる。
このマーケットプレイスでは、取引にイーサリアム(ETH)などの主要な通貨が利用されることが予想される。これにより、プレイヤーはゲーム内資産の真の所有権を持つことができる。
ドリームチームの編成やフォーメーションのカスタマイズ、リアルタイムでのトーナメント参加など、戦略的な要素も豊富に盛り込まれている。
季節ごとのコンテンツアップデートも予定されており、プレイヤーを飽きさせない工夫が凝らされている。
Web3技術で変わるスポーツゲーム市場
EAスポーツとFIFAのライセンス提携終了は、市場に新たな機会を生んだ。Mythical Gamesは「NFL Rivals」で培ったWeb3ゲームの専門知識を活かし、この好機を捉えた形だ。
同社の戦略は、手軽なゲーム性を求めるカジュアルなゲーマー層と、デジタル資産の所有に関心を持つ暗号資産(仮想通貨)の愛好家層の両方を取り込むことにある。
簡単な操作で参入障壁を下げつつ、デジタル収集品という深みのある要素を提供することで、幅広いユーザーにアピールする。
「FIFA Rivals」の登場は、モバイルスポーツゲームの分野にデジタル所有権という新しい価値をもたらす可能性がある。
プレイヤーはWeb3ウォレットを通じてデジタル資産を管理することになるだろう。今後のゲーム業界、特に仮想通貨ゲームの動向を占う上で重要な事例となりそうだ。