マイケル・セイラー氏とAI活用によるビットコイン戦略の最前線

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未来的なオフィスでビットコインとAI技術を示唆するデジタルイメージ

ビットコイン(BTC)の時価総額は7日、前日比+3.16%安を記録し、約1兆9262億ドルで推移している

ソフトウェア企業ストラテジー(Strategy)社のマイケル・セイラー創業者は、2025年5月、Strategyでビットコインの保有をさらに拡大した。

セイラー氏とStrategyのビットコイン投資

セイラー氏はマサチューセッツ工科大学(MIT)で航空宇宙学と科学技術社会学の学位を取得した実業家である。

1989年にStrategy(当時のマイクロストラテジー)を共同設立し、現在は会長を務めている。

同社は暗号資産(仮想通貨)のビットコイン(BTC)への大規模な投資で注目を集めている。

2025年5月時点で、Strategyは55万5450枚ものビットコインを保有しており、企業として世界最大級の保有量となっている。

最近では1895枚の追加購入を行い、1億8030万ドル(約257億4290万円)相当を投じた。

インフレ対策とAI技術の導入

セイラー氏がビットコインに注目する背景には、インフレ対策としての有効性があるとされる。

同氏はビットコインをデジタル資産の中で最も優れた存在と位置づけ、企業の資産保全の手段として重視している。

また、金融分野では人工知能(AI)の導入が進む中、StrategyでもAIを活用した財務分析や意思決定の効率化を模索している。

AIの活用により、より迅速かつ精度の高い投資判断が可能となることが期待される。

教育活動や課題への対応

セイラー氏はSaylor Academyを運営し、無料のオンライン教育リソースを提供するなど、教育分野にも注力している。加えて多数の技術特許を保有し、イノベーションを推進してきた経歴も持つ。

一方で、過去には米証券取引委員会(SEC)との和解や、最近では税務問題で4000万ドル(約57.2億円)の罰金を科されるなど、法的課題も経験してきた。

同氏のリーダーシップと財務戦略には賛否があるが、ビットコイン推進の姿勢は変わらない。

セイラー氏とStrategyによるビットコイン投資戦略は、AI技術の活用とともに今後も注目を集めそうだ。ビットコインの今後を予想する上で、これらの動きを注視する必要がある。

今後の仮想通貨市場の動向にも大きな影響を与える可能性がある。仮想通貨への投資は、引き続き世界で注目されるテーマになっている。

著者: 早下 光

暗号資産ライター。2019年からの仮想通貨市場経験を基に、ブロックチェーン技術の基礎から応用、最新ニュースまで、正確・深い情報で読者の理解をサポートします。