ミームコイン全体の時価総額は19日、約580億ドルの水準にある。
パジーペンギンズ(PENGU)、ボンク(BONK)、ポップキャット(POPCAT)は、重要なサポート水準まで価格が下落した後、上昇の可能性を示している。
各ミームコインは、勢いの転換を示す初期の兆候を見せており、市場関係者が期待を寄せている。
また、先行トークン販売中の新興ミームコインのSolaxy(SOLX)も、その将来性から資本家の注目を集めている。
以下、個別に現在注目のミームコイン4銘柄について解説する。
パギーペンギンズ
バギーペンギンズは、同名の人気NFTコレクションから派生したソラナ(SOL)基盤のミームコインだ。
強力なブランド力と熱心なコミュニティを背景に、単なるミームコインに留まらないエコシステムの拡大を目指している。
NFTプロジェクト由来であるため、アートやカルチャーとの結びつきが強い点が特徴だ。
現在の価格は約0.0093ドルとなっており、テクニカル分析では、最近0.0088ドル付近のサポートラインから反発し、買い圧力の強まりが示唆されている。
RSIに強気のダイバージェンスが見られるなど、チャート上では反転の兆しが出ている。
しかし、価格は依然として主要な移動平均線を下回っており、本格的な上昇トレンドに転じるには、抵抗線である0.012ドル付近を明確に上抜ける必要がある。
時価総額ランキング140位前後と、今後の動向が注目されるミームコインだ。
ボンク
ボンクは、ソラナエコシステムを代表する犬をテーマにしたミームコインだ。
2022年末にソラナコミュニティへの大規模なエアドロップを通じて登場し、ソラナ版ドージコインとして広く認知されるようになった。
コミュニティ主導のプロジェクトとして、ソラナエコシステム内での決済やDeFiでの利用拡大を進めている点が特徴だ。
現在の価格は約0.0000142付近で推移している。
日足チャートでは下降ウェッジパターンを形成しており、最近パターン下限のサポートラインから反発した。
RSIに強気のダイバージェンスが見られることから、下落の勢いが弱まっている可能性が示唆される。
目先の重要な抵抗線は0.0000165ドル付近にあり、ここを突破できるかが短期的な焦点だ。
時価総額ランキング88位前後と上位に位置し、依然として高い人気を誇っている。
ポップキャット
ポップキャットは、口をパクパクさせる猫のインターネットミームを元ネタにした、ソラナ基盤のミームコインだ。
シンプルで親しみやすいキャラクターと、ミームとしての拡散力の高さが人気の源泉となっている。
特に複雑な機能を持たず、純粋なミームコインとしての価値やコミュニティの盛り上がりに焦点を当てているのが特徴だ。
現在の価格は約0.297ドルで、チャート上では下降ウェッジパターンを形成しており、直近では0.29ドル付近のサポートラインから反発を見せた。
RSIに強気のダイバージェンスが形成されているほか、MACDも改善の兆しを見せており、反転への期待が高まっている。
当面の目標は0.37ドル付近の抵抗線を突破することだ。
これらのテクニカル指標はポジティブだが、他のミームコイン同様、市況全体のセンチメントが価格を大きく左右するため注意が必要だ。
Solaxy
Solaxyは、ソラナブロックチェーン上で開発が進むレイヤー2プロジェクトだ。
ホワイトペーパーによると、ソラナ本体ネットワークのスケーラビリティ問題を解決し、開発者に対してより安定的で高性能な環境を提供することを目的としている。
技術面では、イーサリアム(ETH)の主要なレイヤー2に匹敵する毎秒1万トランザクションという高い処理能力を目標に掲げている。
すでにデータストレージ速度の改善や、開発者向けツールの効率化といった具体的な成果を上げており、クロスチェーン機能の開発も進行中だ。
現在行われている先行トークン販売での資金調達は好調で、その額は約5400万ドル(約78億3000万円)という大きな節目に迫っており、市場からの高い期待がうかがえる。
また、ネイティブトークンSOLXは年利77%という高いステーキング利回りも提供し、資本家の関心を集めている。
仮想通貨市場全体が実用性を重視する新たな段階へと移行する中、Solaxyはソラナエコシステムにおける本格的なレイヤー2時代の到来を告げるミームコインプロジェクトとして、その動向が注目されている。