Pi Network(PI)は9日、発行済みトークン数が突如として50億増加したことがX(旧Twitter)で明らかになった。
バイナンス上場を巡る噂や今後のエコシステム発表も相まって、ミームコイン市場を中心に大きな関心を集めている。
Pi Network、謎の50億トークン増加が話題に
Pi Networkは、一夜にして流通供給量が70億から127億へ急増したとSNS上で指摘された。
通常、プロジェクト運営側から公式発表はなかったが、複数の暗号資産(仮想通貨)追跡サイトでこの異変が共有され、ミームコイン投資家の間に動揺が広がっている。
一部では、今回の増加が次の流動性確保や上場準備、本人確認書類(KYC)を完了したユーザー向けのステーキング解除に関連しているのではないかと指摘されている。
しかし、中央集権型取引所での残高増加は約200万PIに留まり、新たなトークンの大半は依然としてロック状態か配布待ちだ。
さらに、コインマーケットキャップなどの外部データサイトでは、従来の70億トークンの情報が掲載され、混乱に拍車をかけている。
発表直後、Pi Networkの時価総額は約3億4000万ドルに急増し、取引量は一夜で74%上昇した。 ミームコイン投資家の間では、この価格と出来高の急上昇により一層の熱狂が広がっている。
バイナンス上場の噂と今後の見通し
オンチェーン分析によれば、Binance(バイナンス)で過去にステラ預入に利用された動きのあるウォレットが、Piメインネット上で活動していることが判明した。
また、本人確認(KYC)や法人向け顧客確認(KYB)関連のテスト取引も確認され、上場準備が着々と進んでいると見られている。ただし、バイナンスから正式な発表は出されていない。
ミームコインとして比較的知名度のあるPi Networkは、メインネット開始当初から「実体のないプロジェクト」と批判されてきた。 しかし、バイナンス上場となれば正規の認知獲得と流動性供給の大きな契機となる。
特に、14日に予定されるPiエコシステムの発表を前に、市場関係者は「時価1ドル突破」を意識する動きが強まっている。
注目を集める新興ミームコイン:SUBBD Token(SUBBD)
一方、ミームコイン以外でも投資家の関心を集めるプロジェクトがある。 それは、イーサリアム(ETH)基盤で構築された人工知能(AI)活用型プラットフォーム、SUBBD Token(SUBBD)だ。
SUBBD Tokenは、クリエイターとファンの新たな関係性を創出することを目指したサブスクリプション型Web3サービスだ。 AIによるコンテンツ生成、ライブ配信、プロファイル作成など多彩なツールを一つのエコシステムに集約している点が特徴である。
プラットフォーム上では、クリエイターが有料コンテンツを提供したり、ダイレクトメッセージの有償化やファン同士の交流がシームレスに行われる。
SUBBD Tokenは全10億枚が供給され、プレセールでは30万ドルを超える資金を調達し好調な滑り出しを見せた。 トークン保有者には、ステーキングによる年間20%の報酬や新機能の先行利用権、ガバナンス投票参加の特典が用意されている。
実際に2000人以上の有力インフルエンサーや2億5000万以上のフォロワーが参加しており、特に中央アジア圏で普及が急速に拡大している。
また、業界内では新しい仮想通貨プロジェクトの一例としてSUBBD Tokenを挙げる専門家も存在する。 一部のアナリストは、2025年に最大で0.30ドル超、2030年には2.5ドル突破が期待できると見ている。
今後のWeb3ソーシャルやAI活用型コンテンツの主役として、SUBBD Tokenの動向にも大いに注目が集まる。