ストラテジー(旧マイクロストラテジー)の共同創業者マイケル・セイラー氏は19日、ビットコイン(BTC)の希少性が今後10年で「極限」に達するとの見方を示している。
2024年11月に米CNBCの金融番組で、2045年までのビットコイン価格が1,300万ドル(約19億円)に達する可能性を予測し、市場に大きな影響を与えた。
希少性の加速が進むビットコイン
セイラー氏の予測によると、ビットコインの総供給量2,100万枚のうち、約99%が2035年1月までにマイニングされる見込みという。これは残りわずか120万枚の未採掘ビットコインしか残らないことを意味する。
この状況下でビットコインは「本物の希少性」を持つデジタル資産として、企業や政府の保有資産の中核になると主張している。
一方で現在のミームコイン市場の盛り上がりについては「デジタルゴールドの熱狂」の一部と捉えている。
希少価値を高める背景要因
希少性を加速させる最大の要因は、4年ごとに訪れる「ビットコイン半減期」と呼ばれるマイニング報酬減少のメカニズムだ。
2024年と2028年の半減期を経て、2035年には1ブロック当たりの報酬が0.78125 BTCにまで減少する。
さらに機関投資家の参入も希少性を高める要因となっている。セイラー氏はストラテジーをはじめとする企業や一部政府のビットコイン保有が年間30%のペースで増加すると予測。
こうした需給逼迫の影響で、ビットコイン価格は2035年に100万ドル(約1億4,600万円)、2045年には1,300万ドル(約19億円)に到達する可能性があるとしている。
市場リスクとミームコイン投資の行方
この楽観的な見通しには、規制強化や環境問題、価格変動リスクを指摘する声も少なくない。
しかし、世界的な金融市場の流動性変化や物価変動への懸念から、投資家の間でビットコインやミームコインへの関心は高まっている。
2025年には仮想通貨アナリストらによるビットコイン25万ドル予想も出ており、機関投資家の参入が価格上昇を支える見方が広がっている。
今後の仮想通貨市場では、ミームコインとビットコインの需給動向が投資戦略の鍵を握りそうだ。
新たな流れを作るBTC Bull Token
このような市場環境の中、注目を集めているのがBTC Bull Token(BTCBULL)だ。
イーサリアム(ETH)ブロックチェーン上で運用されるこのERC-20トークンは「ビットコイン初のミームコイン」を掲げ、コミュニティ主導で開発された。
BTCBULLの最大の特徴は、ビットコイン価格の上昇と連動した報酬システムにある。
ビットコインが10万ドル、15万ドルなどの重要な価格節目を突破すると、BTCBULLの保有者に対してビットコインのエアドロップ(無料配布)が実施される。
さらに、トークン価値向上のための仕組みとして、ビットコインが12万5千ドルなどの価格水準に達した時点でBTCBULLのバーン(焼却)が行われ、流通量を減少させる設計となっている。
現在BTCBULLはプレセール段階で、2025年5月時点での販売価格は約0.0025ドル。
早期参加者向けに最大281%のステーキング報酬も提供されており、ビットコインの上昇相場から最大限の利益を得られる仕組みが注目を集めている。