イーサリアムのレイヤー2ソリューションであるLineaは30日、独自トークンLINEAのトークノミクスを公開した。
ガス代の支払いにはイーサリアム(ETH)のみを使用し、LINEAトークンはガバナンス機能を持たない経済調整ツールとして位置付けられている。
総供給量720億9999万トークンのうち85%をエコシステム発展に配分し、従業員や投資家への配布は行わない独自の仕組みを採用。
プロトコルレベルでETHとLINEAの両方を燃焼する業界初のデュアル燃焼機構も導入される。
デュアル燃焼でETHとLINEA価値向上
Lineaの特徴的な仕組みは、レイヤー1コストを差し引いた純手数料収入を使った燃焼機構にある。
純手数料の20%がETHとして燃焼され、イーサリアムの供給量削減とその価値向上を支援する。
残りの80%はLINEAトークンの購入・燃焼に使用される。
この仕組みにより、ネットワーク利用と両トークンの価値向上が直接的に結びつく経済モデルが実現される。
LINEAはガス代としては使用されず、ETHが唯一のガストークンとして機能する。
このアルトコインは利用を通じて獲得するもので、資本ではなく参加によってアクセスが付与される設計となっている。
実際の利用者とエコシステム貢献者に対する適切な報酬分配が可能となる。
コンソーシアム主導で従来型ガバナンス排除
LINEAトークンは従来の暗号資産とは異なり、トークンホルダーによるガバナンス機能を持たない。
代わりに、ENS Labs、Eigen Labs、SharpLink、Status、ConsenSysで構成されるLineaコンソーシアムが戦略的決定を監督する。
コンソーシアムは米国を拠点とする非営利団体として設立され、規制環境の変化に対応できる持続可能性と信頼性を確保している。
完全な憲章は、トークン生成イベント前に公開される予定だ。
総供給量720億9999万トークンの配分は、初期利用者向けエアドロップが9%、戦略的ビルダー向けが1%、エコシステム基金が75%、ConsenSys財務省が15%となっている。
ConsenSysの配分には5年間のロックアップが設定されており、長期的なコミットメントが担保されている。
TGE時には約22%が流通する見込みで、これは初期貢献者エアドロップ、エコシステム活性化プログラム、流動性供給配分が含まれる。