資産運用会社KraneSharesは26日、時価総額上位50銘柄に連動するCoinbase 50 Index ETFの上場を目指し、SECに登録申請を行った。
このETFは、Coinbaseが管理する指数に基づき、上位50の暗号資産(仮想通貨)で構成される。
高まる機関投資家の需要と規制緩和
ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)以外の多様な資産に投資したい機関投資家の増加を背景に、伝統的な資産運用会社も仮想通貨市場への関心を強めている。
現在、現物ETFやデリバティブを含む70以上の仮想通貨ETFが、SECの承認待ちだ。
今回の申請は、SECがビットコイン先物ETFや現物ビットコインETFを承認してきた流れを受けたもので、指数型商品の拡大を後押しする動きとされる。
KraneSharesはこれまで中国や気候関連のETFを展開してきたが、仮想通貨分野への多角化を進めている。
Coinbase 50 Index ETFは、他の仮想通貨指数ファンドや、今後申請が予想されるリップルやソラナの現物ETFと競合する見通しだ。アナリストによると、リップルとソラナについては、それぞれ10件、6件の申請がSECに保留されているという。
Coinbase 50指数は、ビットコインとイーサリアムを中心に構成されており、仮想通貨市場の集中度を反映している。一方で、複数銘柄の組み入れによってリスクの分散も図られている。
ETFが承認されれば、米国の主要取引所に上場され、個人投資家・機関投資家の双方にとって仮想通貨市場へのアクセス手段となる。