Nasdaq(ナスダック)上場のJanover Inc.は22日、社名をDeFi Development Corporationに変更し、ソラナ(SOL)を追加購入したことを発表した。
これは同社が分散型金融(DeFi)分野への戦略的転換を進める動きだ。元々不動産フィンテック企業であった同社は、仮想通貨を活用した財務戦略の拡大に努めている。
最初のソラナ購入は10日に行われ、460万ドル相当を取得。 その後、15日には1050万ドル、22日にはさらに1150万ドル相当のソラナを追加購入した。
これらの購入により、同社のソラナ保有量はステーキング報酬を含め合計25万1842SOLとなり、現在の評価額は3440万ドルにのぼる。購入資金は、2025年初めに完了した4200万ドルの資金調達ラウンドによって賄われた。
戦略転換と財務方針
DeFi Development Corporationへの社名変更は、同社が分散型金融と仮想通貨の蓄積に注力する姿勢を示すものである。 特に、ソラナ基盤市場でのリーダーシップ獲得を目指している。
4日、同社の取締役会は仮想通貨 長期保有方針を承認した。この方針は、ソラナを皮切りにステーキング利回りの獲得とネットワークのセキュリティ向上に寄与することを目的としている。
経営陣は、市場環境の好転を見極め、資本投入と得られたステーキング報酬の再投資により、積極的な財務運営を推進している。
ステーキングと今後の計画
DeFi Development Corp.は、保有するソラナを即座にステーキングして継続的な利回りを得る体制を整えている。 これは資産効率向上のための重要な戦略だ。
さらに、将来的にはソラナネットワークのバリデーター(取引検証者)の運営を計画し、ネットワークへの直接参加を通じて収益機会の拡大とエコシステムへの寄与を目指す。
今回の追加購入により、同社の株式1株あたりのソラナ量は0.17 SOLとなり、前回割当比で62%増加した。
また、ソラナ保有量は15日時点の16万3651.7SOL(2120万ドル)から、22日には25万1842SOL(3440万ドル)へ大幅に増加した。 この動きは、主要なアルトコインに対する機関投資家の関心高まりを示唆している。