ハイパーリキッドは12日、プラットフォーム上の建玉総額が106億ドル(約1兆5582億円)を突破し、過去最高を更新した。
ネイティブトークンであるHYPEは46.17ドルで取引されており、過去7日間で18.2%上昇している。
急成長の背景にある独自の技術
ハイパーリキッドは、専用のレイヤー1ブロックチェーン上で運営されるDEXである。これにより、分散化を維持しつつ、高速なオンチェーン取引が可能となっている。
オーダーブックを基盤とした同社のシステムは、CEXに匹敵する速度と流動性を提供し、DeFiデリバティブ分野での採用拡大を後押ししている。
今回の建玉総額の記録更新は、こうした技術的優位性が市場に評価された結果といえる。
また、透明性、自己管理、検閲耐性を重視したデリバティブ取引を提供している点も、多くのトレーダーを引きつける要因となっている。
トークンの価値と市場の信頼
HYPEトークンの価格上昇は、プラットフォームの建玉総額増加と市場全体の信頼感の高まりと連動している。
HYPEはハイパーリキッドのエコシステム内で、ガバナンスや取引手数料の支払いに利用されており、その価値はプラットフォームのパフォーマンスに直結する。
暗号資産(仮想通貨)取引の観点では、Bybitへの上場も、HYPEの取引機会と流動性を広げる要素の一つとなっている。
建玉総額における主要保有者はバイナンスとBybitで、それぞれ3億9300万ドルと1億2200万ドルのポジションを持つ。
この事実は、大手取引所の利用者がハイパーリキッドの流動性を活用していることを示している。
こうした大手プレイヤーの参加は、仮想通貨海外取引所選びの一つの指標となり得る。