香港科技大学の研究チームは10日、AI仮想通貨プロジェクト「Biosphere3(BIOS)」をローンチし、発売からわずか2分で時価総額1000万ドル(約15億7800万円)を達成した。
世界トップクラスの研究機関が挑むAI実験
香港科技大学(HKUST)の人工知能プログラムは、世界大学ランキングで10位にランクインする実力を持つ。同大学の研究チームは2023年4月から、暗号資産(仮想通貨)とAIを組み合わせた画期的なプロジェクトの開発を進めてきた。
ChatGPTの登場をきっかけに始まったBiosphere3は、AI文明の進化を観察・実験できるサンドボックス環境を提供する。これは「Generative Agents」や「Auto_GPT」といった先駆的なAIプロジェクトの研究成果を基に構築されている。
1/ After nearly a year of hard work, we're thrilled to formally launch Biosphere3 and introduce our team to you. This is a long story, but don't rush—great stories often require some buildup.
CA:DWDnYfhVMnNBbWz4uEVvLVZLdYQoSuBosSU2vmHSpump pic.twitter.com/Z3jpGKPrdi
— Biosphere3 (@biosphere3_ai) January 10, 2025
注目を集めるソラナチェーン上のAIプロジェクト
BIOSはソラナ(SOL)チェーン上で展開される初の大規模マルチエージェント公共科学実験プロジェクトだ。
高速な処理能力と低手数料が特徴のソラナを基盤に選んだことで、複数のAIエージェントがリアルタイムで相互作用する環境を実現している。
発売後わずか2分で時価総額1000万ドル(約15億7800万円)を突破した背景には、AI関連仮想通貨への投資家の強い期待がある。
昨年のミームコインブームに続き、現在はAi16zやGRIFFAIN、BUZZなどのAI関連トークンが市場で注目を集めている。
第2四半期に向けた野心的なロードマップ
BIOSプロジェクトは2024年第2四半期に向けて、3つの重要な機能拡張を予定している。
AIによって生成されるコンテンツ(AIGC)とユーザーが作成するコンテンツ(UGC)を組み合わせたモジュールの公開や、AIエージェントの取引市場の開設を計画している。
さらに、ユニバーサル・ソブリン・エージェント・フレームワークのリリースにより、AIエージェント間の相互作用をより高度化させる構想も持つ。
AI仮想通貨市場の新たな可能性とSOLAXYの台頭
BIOSの成功は、学術研究とブロックチェーン技術の融合が新たな価値を生み出せることを示している。特に人工知能分野で世界的な評価を得ている研究機関が手がけるプロジェクトとして、今後の展開が注目される。
ソラナチェーン上では、他にもSolaxy(SOLX)が急速な成長を見せている。
Solaxyは初のレイヤー2ソリューションとして、わずか1ヶ月で1000万ドル(約15億7800万円)の資金調達を達成。現在380%というAPYを提供するステーキングプログラムも注目を集めている。
特にAI関連やレイヤー2ソリューションといった、成長性の高い分野には引き続き注目が集まりそうだ。
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