フランスの上場企業ブロックチェーングループは27日、580ビットコイン(BTC)を約4,730万ユーロ(約76億円)で取得し、同社のBTC保有量が合計620BTCとなったことを明かした。平均取得価格は、約87,588ドル(約1,322万円)となっている。
同社は、データインテリジェンス、AI、分散型テクノロジーを専門とする企業として、EuroNext Paris取引所に上場している。
2024年11月に初めてビットコインを取得して以来、同社の株価は225%の上昇を記録。欧州初の暗号資産(仮想通貨)財務会社としての地位を確立している。
企業のビットコイン採用
ブロックチェーングループの動きは、企業がビットコインを財務資産として採用する広範なトレンドに沿ったものだ。マイクロストラテジーなどの成功事例に影響され、多くの企業がこの流れに追随し始めている。
ブロックチェーングループの発表と同時期に、米国の小売企業ゲームストップも債券発行を通じてビットコインを購入する計画を発表し、株価が急上昇した。これらの動きは、企業財務戦略に仮想通貨を組み込む関心の高まりを示している。
今回の発表は2025年第1四半期の終わりと一致しており、この期間のビットコインのパフォーマンスは前年と比較して低調だった点も注目される。
ビットコイン保有の世界的拡大
ブロックチェーングループのアプローチは、仮想通貨をメインストリームのビジネス運営に統合するというグローバルな変化を象徴している。企業がインフレヘッジや資産分散のためにビットコインを購入する事例は、世界的に増加傾向にある。
専門家たちは、この傾向が今後も継続し、より多くの企業が財務戦略の一環としてビットコインなどの仮想通貨を採用する可能性が高いと予測している。
特に欧州では、ブロックチェーングループのような先駆的企業の成功事例により、さらに多くの企業が追随する可能性がある。多くの機関投資家は長期保有の観点からビットコインを財務戦略に組み込むことを検討している。