イーサリアム(ETH)は16日、過去24時間で7%近く上昇し、2月以来初めて3100ドル台を回復した。
最近の暗号資産(仮想通貨)市場の反落にもかかわらず、時価総額2位のイーサリアムは力強い回復を見せ、さらなる上昇への期待が高まっている。
本稿執筆時点では約3192ドルで取引されており、主要な仮想通貨おすすめ銘柄の一つとなっている。
イーサリアム上昇の背景にある要因とは
この反発は、数日前に市場全体で損失が広がる中で記録した、2965ドルからの力強い回復を示すものだ。
また、過去1週間では21%の上昇となり、ビットコイン(BTC)や他の多くの仮想通貨を大きく上回るパフォーマンスを見せている。
イーサリアムの価格急騰は、同資産に関連するETFへの資金流入が続いていることが一因だ。
9つのETF全体で1億9200万ドルの流入を記録した。
機関投資家の需要も高まっており、長期的な準備資産としてイーサリアムに注目する企業が増えている。
さらに、アジアからの需要が価格を押し上げる大きな要因となっている。
最近の金融サービス企業Matrixportのレポートによると、イーサリアムの価格上昇の多くはアジアの取引時間中に発生した。
これはアジアを拠点とするトレーダーが上昇相場を主導していることを示しており、主要な抵抗線を突破する原動力となっている。
仮想通貨おすすめ銘柄として、イーサリアムの注目度が高まっていると言える。
イーサリアムは市場の主役となるか
この価格動向を受け、仮想通貨取引所BitMEXのアーサー・ヘイズ創設者は、イーサリアムはビットコインを上回る運命にあるとの予測に基づき、ETHシーズンが近づいていると述べた。
ヘイズ氏の発言は、イーサリアムがさらなる上昇の可能性を秘めているという市場の広範な見方を反映している。
過去最高値への回帰や、市場の次の上昇局面を主導する役割を担う可能性を示唆するものだ。
アナリストのマシュー・ハイランド氏もこの見解を支持している。
同氏は、イーサリアムがビットコインに対して強気のブレイクアウトを果たし、その水準を維持すれば、ビットコインの市場占有率はすでに頂点に達した可能性があると指摘した。
ビットコインの市場占有率低下は通常、資金がビットコインからイーサリアムのような他の主要なアルトコインへ流出していることを意味する。
アルトコインシーズンと呼ばれるより積極的な上昇相場の始まりを示唆することが多い。
ETFへの力強い資金流入、機関投資家の関心の高まり、アジアからの需要急増が組み合わさり、イーサリアムは市場の次の上昇局面を牽引する位置につけたと言える。
ビットコインL2の仮想通貨 おすすめ、HYPER
こうした市場の活況は、イーサリアムだけでなく、基盤となるビットコインの可能性を再評価する動きにも繋がっている。
その中で特に注目を集めているのが、ビットコインの機能を拡張するために設計された、新しいレイヤー2ブロックチェーンBitcoin Hyper(HYPER)だ。
このプロジェクトは、ホワイトペーパーに記載のとおり、ビットコインのスケーラビリティ問題を解決し、取引速度の向上と手数料の削減を目指している。
スマートコントラクトを実装することで、ビットコインの堅牢なセキュリティを維持しながら、DeFiやNFT、ゲームといった多様なアプリケーションの展開を可能にする。
現在実施中のプレセールでは、既に300万ドル以上を調達しており、市場の期待の高さがうかがえる。
さらに、最大293%に達するステーキング報酬も提供されており、初期からの参加者に大きな魅力となっている。
2025年第3四半期のメインネットローンチが予定されており、ビットコインエコシステムの次世代インフラとしての役割を担う可能性を秘めている。
今後、ビットコイン価格の動向とともに、その価値を高めていく仮想通貨おすすめとして目が離せない存在となりそうだ。