イーサリアム(ETH)は10日、2,400ドル(約34万8,000円)を突破した。
暗号資産(仮想通貨)市場はここ数週間、目立った動きがなかったが、再び活気を取り戻しつつある。
イーサリアムがPectraアップグレードを追い風に2,400ドルまで上昇したことで、投資家の強気心理が鮮明になった。ビットコイン(BTC)も10万4,000ドル(約1,508万円)を上回っており、この流れをさらに強調している。
イーサリアムとビットコインが市場のけん引役に
アップグレードの効果で高騰するイーサリアムに加え、ビットコインも米英間の貿易協定やスポット型ビットコインETF(上場投資信託)への資金流入拡大を受けて大きく値を上げている。
さらに、メタ(旧フェイスブック)がディエム計画を中断して以来約3年ぶりにステーブルコイン導入を進める方針を示し、市場の信頼感を高めている。
こうした動きが重なった結果、アルトコイン市場全体で新たな強気ムードが広がりつつある。投資家の間では「次なる成長が期待できる最新アルトコインは何か」という関心が急速に高まっている。
カルダノ(ADA)
カルダノ(ADA)は創設者チャールズ・ホスキンソン主導で開発されるレイヤー1型ブロックチェーンで、エネルギー効率を重視したプルーフ・オブ・ステーク方式を採用している。
最近はAI活用のテストネット公開が話題となり、価格も過去2か月で52%上昇するなど存在感を増している。
ADAは2021年9月に記録した約3.10ドルの史上最高値をまだ大きく下回っており、アナリストからは依然として過小評価されているとの見方もある。
ぺぺコイン(PEPE)
ぺぺコイン(PEPE)はEthereum基盤のミームトークンで、以前の熱狂期以降も人気が続いている。
直近24時間で40%以上上昇し、「ミームシーズン」の再到来を期待する声が上がる。2024年12月には約104億ドルの時価総額で史上最高値を記録したが、その後の調整局面を経て再び上昇トレンドを形成している。
ETHの上昇に連動して値上がりする傾向があり、イーサリアムの堅調さが続けば過去最高値の0.000028ドル付近を再訪する可能性もある。
チェーンリンク(LINK)
チェーンリンク(LINK)は、オンチェーンと現実世界のデータをつなぐ分散型オラクルネットワークとして定評がある。
スマートコントラクトと外部データを橋渡しする重要な役割を担っており、過去1か月で60%以上の上昇を見せた。
現在約16ドル(時価総額約100億ドル)付近で取引されており、2024年12月には31ドル付近まで上昇した過去がある。
新しいコミュニティ報酬プログラムも開始され、LINK保有者に1億SXTトークンが提供されるなど、開発者やホルダー向けのインセンティブも充実している。分散型金融(DeFi)や非代替性トークン(NFT)市場の成長に伴い、オラクルサービスの需要も増加すると見込まれている。
BTC Bull Token(BTCBULL)
BTC Bull Token(BTCBULL)はビットコインテーマの新しい仮想通貨で、価格上昇時に保有者へビットコイン自体を報酬として自動配布する仕組みが特徴だ。
BTCBULLは、ビットコインが15万ドルと20万ドルに到達した際に保有者へBTCのエアドロップを実施し、25万ドル到達時には特別なBTCBULLトークンエアドロップも予定している。
さらに12万5000ドル、17万5000ドル、22万5000ドルといったマイルストーンでトークンバーンも実施する。プレセールでは既に550万ドル(約7億9,750万円)を調達し、初期参加者には最大75%のAPYでトークンステーキングも提供中だ。
2025年の仮想通貨市場がさらなる上昇トレンドに入る中、これらの注目銘柄は市場のけん引役として期待される存在となっている。