著名なNFTプロジェクトDoodles(ドゥードルズ)はこのほど、AIを活用したストーリーテリングプラットフォーム「DreamNet」と、ネイティブユーティリティトークンである「DOOD」をソラナ(SOL)上で正式にローンチした。
これまでイーサリアム(ETH)基盤だった同プロジェクトが、新たなエコシステム構築でソラナを選択したことで話題となっている。
AI駆動のクリエイティブプラットフォーム「DreamNet」
DreamNetは分散型のAIストーリーテリングプロトコルで、ユーザーがキャラクターや世界観、物語の要素を作成できる共同創作プラットフォームとなっている。
従来の非代替性トークン(NFT)プロジェクトとは異なり、作成されたコンテンツは他のゲームやアニメーション、メディア間で相互運用可能な設計となっている。
Doodlesのスコット・マーティンCEOは「DOODは我々が行うすべての基盤レイヤーとして機能し、DreamNetから製品統合、NFTゲーム、クリエイティブ参加まで、あらゆるものに組み込まれる」と説明している。
クリエイターは自身の作品がネットワーク内で他のユーザーに採用されることでDOODトークンを獲得でき、物語への貢献が経済的インセンティブとして還元される仕組みとなっている。
これにより、受動的な保有ではなく積極的な参加を促すエコシステムの構築を目指している。
DOODトークンの詳細とエアドロップ
DOODトークンの総供給量は100億枚で、そのうち68%がコミュニティ向けに割り当てられている。
内訳は、DoodlesNFT保有者へのエアドロップが30%、エコシステムファンドが25%、チーム17%、新規参加者向け「New Blood」コミュニティが13%となっている。
トークンはBybit(バイビット)、KuCoin(クーコイン)など複数の主要暗号資産(仮想通貨)取引所で即座に取引開始となり、流動性とアクセス性を確保している。
現在の価格は0.007ドル付近で推移しており、ローンチ直後の変動性を示している。
戦略転換と今後の展望
今回の取り組みは、1月にマーティン氏がCEOに就任した後の戦略転換の一環となっている。
同氏は以前のコーポレート路線から脱却し、コミュニティ主導のクリエイティブエコシステム構築を重視する方針を打ち出している。
DreamNetはAIエージェント仮想通貨を使用して物語の構成要素を処理・リンクし、プラットフォームを超えた分散型世界構築のためのモジュール式フレームワークを提供する。
この技術により、ユーザー生成コンテンツを構成可能で機械可読なデータに変換し、新たなクリエイティブ経済の基盤を築くことを目指している。