仮想通貨取引所バイナンス創業者のチャンポン・ジャオ元CEO(通称CZ)は15日、自身の愛犬「ブロッコリー」の写真を公開した。
これを受け、BNBチェーン上で新たなミームコインBROCCOLI(BROCCOLI)が登場した。
発行からわずか数分で、BROCCOLIの価格は0.0100397ドル(約1.54円)まで上昇。時価総額は205万ドル(約3億1,570万円)を記録した。
TSTからBROCCOLIへ:ミームコインの新展開
これは、先日バイナンスのチュートリアル用に作成されたTST(TST)トークンの騒動に続くものだ。
TSTはICOを意図して作られたものではなかったにもかかわらず、時価総額5億ドル(約770億円)にまで急騰した後に暴落している。
CZは当初、TSTトークンとの関連性を否定していた。しかし、中国の長期保有家たちが買い需要を煽り、価格が高騰する事態となった。
CZのミームコインに対する姿勢の変化
昨年11月にはミームコインの過熱を「少し奇妙になってきている」と懸念を示していたCZが、現在では異なる見方を示しているのは興味深い。
CZは最近、ミームコインはむしろ暗号資産市場への関心の高さを示すものだとの見解を示している。
基本的な使用事例を持つコインと比べ、投機的な性質が強いミームコインは、パラドックスとして投資家の興味を引きやすいと説明している。
BROCCOLIの価格上昇は、CZの愛犬の写真公開を待ち望んでいた投機家たちの注目を集めた結果といえる。
CZは意図的であるかどうかは別として、BROCCOLIへの期待感を効果的に醸成することに成功している。