暗号資産(仮想通貨)全体の時価総額は3日、過去30日間において約10.5%拡大し、現在は約3.44兆ドル(約491兆9200億円)規模で推移している。
仮想通貨市場は、ビットコイン(BTC)が3週間足らず前に11万ドル(約1573万)を突破し史上最高値を記録するなど、上昇基調を示している。
仮想通貨市場全体で投資家の信頼が高まっており、歴史的に、強固なファンダメンタルズを持つデジタル資産は市場調整から迅速に回復し、その過程で大幅な利益をもたらす傾向がある。
市場アナリストは、強気相場が進行中であれば年末までに急騰する可能性がある、リップル(XRP)、フレア(FLR)、SUBBDトークン(SUBBD)の新しい仮想通貨3銘柄に注目している。
リップル(XRP)|従来の金融とブロックチェーン時代を繋ぐ新しい仮想通貨
リップルは国際送金分野の主要プレーヤーとしての地位を確立している。
国連もまた、コンプライアンスを遵守しつつ効率的なグローバル決済インフラを開発する上でリップルが持つ潜在力に注目している。
将来の通貨システムに関する議論において、この仮想通貨を重要な検討対象の一つと見なしている。
また、リップル社は米証券取引委員会(SEC)との間で法廷闘争が続いているが、その過程で仮想通貨業界全体にとっても意義深い進展が見られた。
SECは過去に、リップル社がXRPを未登録証券として販売したと主張していた。
しかし、裁判所は個人投資家へのXRP販売について連邦証券法に違反しないとの判断を下し、これはリップル社の法的な立場を強化する大きな一歩となった。
これらの動向は、XRPの新しい仮想通貨としての価値を一層高めている。
XRPは、最近のビットコイン価格の下落に連動して一時的に値を下げたものの、2ドル台で安定した値動きを維持しており、現在は2.25ドル(約321円)で取引されている。
フレア(FLR)|イーサリアムと互換性を持つレイヤー1トークン
フレア(FLR)は、イーサリアム(ETH)仮想マシン(EVM)と互換性を持つレイヤー1ブロックチェーンだ。
業界全体で相互接続性の強化が進む中、Flare Networkは数十もの主要ブロックチェーンと接続できる能力を強みとしている。
自らを「データのためのブロックチェーン」と位置づけ、データ集約型のアプリケーションに対し最高水準のサービスを提供することを目指している。
ネイティブトークンであるFLRの価格は約0.01844ドル(約2.7円)、時価総額は約1700億円規模で推移しており、仮想通貨市場全体で60位前後に位置している。
Flare Networkは最近もXで活発に情報発信を続けている。
例えばGoogle Cloudがフレアのネットワークバリデーターおよびデータプロバイダーとして参加したことなどが市場のセンチメント(投資家心理)に好影響を与えている可能性がある。
直近の価格は市場全体の動向に連動しつつも、個別の材料に反応する場面も見られ、新しい仮想通貨フレアの今後の展開が注目される。
SUBBD|AI×Web3のクリエイター支援型新しい仮想通貨
コンテンツ制作業界に革新をもたらす可能性を秘めたSUBBDトークン(SUBBD)は、2025年初頭の先行販売開始以来、注目を集めている新しい仮想通貨だ。
SUBBDの人気の背景には、AIとWeb3技術を融合させ、クリエイターとファンを直接つなぐ独自のプラットフォーム構想がある。
これによりコンテンツ制作の効率化とクリエイターへの新たな収益機会の提供を目的としている。
また、SUBBDは、クリエイターが自身のコンテンツと収益をより直接的に管理できる分散型プラットフォームの構築を目指している。
SUBBDはブロックチェーン技術を活用することで、クリエイターが自身の作品に対するコントロールを維持し、収益を最大化できる環境を提供しようとしている。
動画編集・音声クローン・画像生成などを単一で完結できるAIツールの統合、業界最安水準の手数料体系、サブスクリプションから非代替性トークン(NFT)販売などを特徴とする。
2025年2月の先行販売開始からわずか2日間で100万ドル以上を調達した事実は、市場がSUBBDの将来性に高い期待を寄せていることを示唆している。
さらに、トークン保有者は限定コンテンツへのアクセス、ステーキングによる受動的収益(初年度固定APY20%など)、プラットフォーム利用料の割引といった多岐にわたる恩恵を享受できる点も魅力となっている。