コンセンシス、320億円でETH購入|機関投資家参入で急騰か

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イーサリアムのロゴと上昇チャートを表示する金融投資のイメージ

暗号資産(仮想通貨)開発企業コンセンシスに関連すると見られる大口投資家(クジラ)ウォレットは5日、デジタル資産投資大手のギャラクシー・デジタルから、約320億円に相当する10万8278イーサリアム(ETH)を購入した

この大規模な取引は、機関投資家によるイーサリアムへの関心の高まりを示すものとして市場の注目を集めている。

購入されたETHは新たに作成されたアドレス「0x0b2」に移された。

そのうち約4万5000ETH(約120億円)相当が機関向けステーキングソリューションのリキッド・コレクティブを通じて即座にステーキングに回された。

機関投資家のイーサリアム参入が加速

今回の取引は、イーサリアムのジョセフ・ルービン共同創設者が設立したコンセンシスの戦略的な動きとみられる。

同社は2022年に4.5億ドル(約643億円)のシリーズD資金調達を実施した際にも、財務基盤強化のためETHを蓄積してきた経緯がある。

購入の一部をステーキングに回したことは、イーサリアムのプルーフ・オブ・ステーク(PoS)コンセンサスモデルへの機関投資家の積極的な参加を示している。

これは単なる投機的投資とは異なり、ネットワークの検証プロセスに直接関わる、長期的な関与を意味する。

市場への影響と価格動向

この大型取引を受けて、ETH価格は24時間以内に一時2667.17ドル(約38.2万円)まで上昇した。

その後は2627ドル(約37万6000円)で推移している。取引は取引所外でのOTC(店頭取引)で実行され、市場への直接的な影響を最小限に抑える配慮が見られた。

ギャラクシー・デジタルも今回の取引に先立ち、12時間で8.9万ETH(約233.5億円相当)を取引所から引き出しており、内部での資産再配分や市場ポジション調整の一環と考えられる。

この動きは、シャープリンクが4億2500万ドル(約608億円)を調達してETH購入を計画するなど、より広範な機関投資家によるイーサリアム蓄積トレンドと一致している。

今回の動きは、イーサリアムだけでなく、より広範な仮想通貨市場全体に対する機関投資家の信頼の高まりを象徴している。

著者: 早下 光

暗号資産ライター。2019年からの仮想通貨市場経験を基に、ブロックチェーン技術の基礎から応用、最新ニュースまで、正確・深い情報で読者の理解をサポートします。