コインベースは5日、イーサリアム(ETH)のレイヤー2ネットワーク「Base」上で、ドージコイン(DOGE)とリップル(XRP)のラップドトークンサービスを開始することを発表した。
新たに提供される「cbDOGE」と「cbXRP」は、コインベースが保有するドージコインおよびリップルによって1対1で完全に裏付けられたトークンとなっており、信頼性と安定性を備えた設計となっている。
初日の利用状況は好調で、約230万cbXRP(約500万ドル)と約1040万cbDOGE(約190万ドル)が発行された。
DeFiエコシステムへの参入を促進
今回のラップトークンサービスは、リップルとドージコインを、イーサリアムベースの分散型金融(DeFi)エコシステムに統合することを目的としている。これにより、ユーザーは保有資産の所有権を維持しながら、BaseネットワークのDeFiサービスにアクセス可能となる。
Baseネットワークは低手数料と高速処理が特徴で、イーサリアムメインネットと比較して取引コストと処理時間を大幅に削減している。 この仕組みにより、ユーザーはより効率的にDeFiサービスを利用できる環境が整った。
コインベースは2023年9月に、ビットコインのラップトークン「cbBTC」を開始しており、現在47億ドルの時価総額を記録している。
今後の展開と詐欺対策
コインベースは詐欺防止対策として、正式なコントラクトアドレスを次のように公開している。
- cbDOGE:0xcbD06E5A2B0C65597161de254AA074E489dEb510
- cbXRP:0xcb585250f852C6c6bf90434AB21A00f02833a4af
同社は今後、ライトコイン(LTC)の「cbLTC」とカルダノ(ADA)の「cbADA」の開発を進める。
これにより、より多くの暗号資産(仮想通貨)がクロスチェーン機能を有効に活用できる見通しである。
今回のサービス開始は、コインベースが最近追加したソラナ(SOL)、リップル、カルダノの先物取引と併せ、Baseを中心としたオンチェーン経済基盤の強化を示すものである。