米大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインベースは5日、ファートコイン(FARTCOIN)を上場候補として追加すると発表した。
この発表を受けて、ファートコインの価格は24時間で26.31%上昇し、過去1週間では102.58%の大幅な上昇を記録した。
ファートコインの市場動向とミームコイン人気
ファートコインは現在0.89ドルで取引されており、時価総額は8億8850万ドルに達している。同銘柄は1月19日に史上最高値の2.52ドルを記録したが、現在はその水準から58%下落した状態からの反発となっている。
ミームコインとして作られたファートコインの急騰は、仮想通貨市場全体の動向とは独立した動きとして注目を集めている。コインベースの上場候補入りにより、機関投資家層からの関心も高まっている状況。
コインベースによる上場候補への追加は、従来投機的とされてきたミームコインに対する取引所の姿勢変化を示唆している。大手取引所での取り扱いにより、ミームコイン市場全体の信頼性向上につながる可能性がある。
コインベースの透明性向上への取り組み
コインベースは今回の発表で、上場候補資産に関する透明性向上の一環として専用ブログ記事を公開した。この中で、イーサリアム(ETH)およびベースネットワーク上のトークンであるファートコインやサブスクイッド(SQD)などの詳細情報を提供している。
同取引所は、上場前にファートコインをコインベースに送金した場合、資金が永久に失われる可能性があると警告している。
正式な上場発表前の取引は推奨されておらず、利用者に注意を促している。上場は技術的・規制的要件を満たすことが条件となっており、取引開始時期については公式チャネルを通じて発表される予定。
技術革新に注目が集まるSolaxy(SOLX)
一方、ミームコイン市場では技術的革新を背景とした銘柄への注目が集まっている。特にスケーラビリティ問題の解決を目指すレイヤー2ソリューションが投資家の関心を集めており、その代表例として注目されているのがSolaxy。
Solaxyは、ソラナ(SOL)初のレイヤー2スケーリングソリューションとして位置づけられ、トランザクション・ロールアップ技術を活用してスケーラビリティと混雑問題の解決を目指している。
このプロジェクトは、ソラナの高速性と低手数料の特徴を維持しながら、ロールアップアーキテクチャを組み合わせることで、トランザクションスループットの向上と失敗リスクの低減を実現する。
SOLXの技術的特徴は、ソラナネットワークの混雑時における取引完了の不安定性とスループットの問題を軽減することにある。
アナリストは、Solaxyが2025年末までに0.00879ドルに到達する可能性があると予測しており、これは初期上場価格の推定値0.0018ドルから388%の上昇を意味する。ミームコインとは対照的に、実用的な技術革新を基盤とした成長が期待される銘柄として注目されている。